ジムニー 買取相場
2018年に20年ぶりのモデルチェンジを遂げたジムニーがまだまだ大人気ですが、デザインは賛否あるものの先代の3代目ジムニーも本格オフローダーとしての実力は負けていません。それどころか世界最強クラスの悪路走破性を誇る「小さな巨人」ぶりは1970年の初代ジムニー以来不変ですが、中古車買取市場ではどのような評価を受けているでしょうか?
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歴代最長のロングセラー、2WDモデルもあった3代目ジムニー
1960年代後半に登場して少数が販売された軽規格初のオフローダー、ホープスター・ON型4WDをベースにスズキが本格的に商品化した初代「ジムニー」が登場したのは1970年。
当時はまだ高度成長期に自動車が「一家に一台」となり始めた時代で「自動車でレジャーを楽しむ」が一般化するにはまだ早く、ジムニーは当初のコンセプト通り小型軽量ジープとして、どうしてもジムニーでなければ困る職業や環境な人のアシ車や、あるいは既に存在した少数のオフローダー向けの車でした。
それでも1970年代末以降は日本でも初期のRV(レクリエーショナル・ビークル)ブームが到来し、商用車やオフローダーをちょっとオシャレに乗るユーザーが出てきた頃にジムニーも1981年にモデルチェンジ、吹きさらしに幌で覆っただけのスパルタンな車から、後のSUV的な乗用車チックのデザインへと変化していきます。
それから17年かけて少しずつ進化していくうちにRVブームはさらに盛んとなり、1998年にモデルチェンジされて登場した3代目ジムニーは、タフでワイルドでスパルタン、好き者が乗るゴツい本格オフローダーから、角を落として丸みの目立つ「ちょっとカワイイオフローダー」となりました。
それでもジムニーはジムニーで、重くて頑丈な独立ラダーフレームへ信頼性第一のパワートレーンやサスペンションをくっつけ、利便性や快適性より耐久性第一のボディを載せたという構成は変わらず、憧れのRVがちょっとカワイくなったし小さくて小回りも効くだろうからと買ってみたユーザーは、悪路走破性はともかく舗装路では乗用車並とは言えない快適性や操縦性、大径タイヤで意外と効かない小回りに悪戦苦闘することとなります。
そんなジムニーをスズキも何とか流行りのRVとして売り込みたい欲望はあったようで、2000年3月には思い切って4WDをやめFRとした「ジムニーL」、その後継として2001年2月には見た目も何かポップでコロコロとした「ジムニーJ2」を発売した時期もありました。
しかし2WDジムニーはライトユーザーから支持を得るまでに足らず、ヘビーユーザーからはむしろ酷評されて短命に終わり(2002年1月販売終了)、ジムニーというにはちょっと軽すぎるデザインに賛否両論受けつつも、2018年まで20年もの間モデルチェンジなしで発売されるロングセラーモデルとなります。
もっとも、長く販売されたからといって3代目ジムニーが歴代モデルと比べて格段に優れているというわけではなく、結局は一部の熱烈なファン向け、あるいはどうしてもジムニーが必要な国向けに必要な性能を備えればモデルチェンジの必要がなかったからですが、2018年のモデルチェンジで登場した現行4代目ジムニーの人気が落ち着けば、3代目ジムニーもまた再評価されるかもしれません。
なお、2020年4月20日現在における大手中古車販売サイトでの3代目ジムニー中古車掲載台数は以下の通りです(※2WD版ジムニーL、ジムニーJ2を含みますが、小型車版のジムニーシエラは含みません)。
3代目ジムニー中古車流通台数:2,198台
ほとんどが4WD版の「ジムニー」であって、新車販売当時から人気が微妙だった2WD版ジムニーLやジムニーJ2は5台ほどしかなく、ならばレア車としてプレミア価格がついているわけでもありません。
3代目ジムニー・中古車販売価格の相場と流通台数は?
根本的な需要は少ないとはいえ、20年も売っていただけあり2,000台以上が中古車として流通している3代目ジムニーですが、中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年4月19日現在)。
【3代目ジムニー】
修復歴なし:0.1万円~240万円・1,876台
修復歴あり:0.1万円~135.8万円・311台
【ジムニーL(FR)】
修復歴なし:19.9万円~35万円・4台
【ジムニーJ2(FR)】
修復歴あり:27万円・1台
新車の車両本体価格が110万円~160万円ほどだったにしては高価な中古車も販売されていますが、これはプレミア価格というわけではなくリフトアップやタイヤ大径化など本格オフローダーらしいカスタマイズを受けたカスタムカーで、そういったカスタムジムニーは改造に要した費用だけ高価です。
また、通常は骨格の修理を含む「修復歴あり」車ではそれなりの価値が残っていないと売り物にならないとされるのか、かえって修復歴なし車より最低価格は高いものですが、ジムニーの場合はボロボロでも走れば使い物になる「道具」として存在しているためか、0.1万円程度の安価な中古車すら売りに出ています。
3代目ジムニー・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?
買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトから、年式やグレードごとの評価と合わせて調べてみます(1998年式は先々代の2代目と、2018年式は現行4代目重複するグレードがあって判別しきれないため、1999年式~2017年式を紹介)。
まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率です。
1999年式:約11万円・約7%
2000年式:約9万円・約6%
2001年式:約8万円・約5%
2002年式:約11万円・約7%
2003年式:約16万円・約10%
2004年式:約12万円・約8%
2005年式:約18万円・約11%
2006年式:約26万円・約16%
2007年式:約31万円・約20%
2008年式:約36万円・約23%
2009年式:約39万円・約24%
2010年式:約37万円・約24%
2011年式:約39万円・約24%
2012年式:約51万円・約31%
2013年式:約58万円・約36%
2014年式:約65万円・約40%
2015年式:約71万円・約45%
2016年式:約72万円・約45%
2017年式:約79万円・約49%
見る限り2012年式あたりを境に買取価格や平均残価率に大きな変化がありますが、特にこの時期ジムニーの根幹にかかわる大きな改良がなされているわけではなく、たまたまと思われます。
それより10年落ちでも20%以上の残価率を維持するケースは趣味性の高い車では時々ありますが、それ以降も13年落ちまで残価率20%を維持し、20年落ちでもまだ普通に値が付くというあたりがジムニーの凄まじいところですが、3年落ちでも20年落ちでも見た目は同じですから、無理もありません。
続いてグレードごとの平均買取価格ですが、説明する大まかなグレード内に含まれるグレード名とともに紹介します。
【XA系】:約20万円
廉価グレード「XA」(1998.10-2001.6)
「クロスアドベンチャーXA」(2010.4)
【XL】:約8万円
標準グレード「XL」(1998.10-2001.6)
【XG】:約37万円
標準グレード「XG」(2001.6-2018.6)
【XC系】:約42万円
上級グレード「XC」(1998.10-2018.6)
「クロスアドベンチャーXC」(2010.4)
【2WD系】:直近の買取実績なし
「ジムニーL」(2000.3-2001.2)
「ジムニーJ2」(2001.2-2002.1)
【その他特別仕様車】
「KANSAI」(1999.6):直近の買取実績なし
「FISフリースタイルワールドカップリミテッド」(2000.11など):約11万円
「ワイルドウインド」(2000.5など):約29万円
「ランドベンチャー」(2001.5など):約43万円
「クロスアドベンチャー」(2012.5など):約65万円
短命に終わった2WD版はともかく、通常の3代目ジムニーで基本的なグレードは2001年6月までの「XA」「XL」「XC」、それ以降の「XG」「XC」とありますが、モデルチェンジまで販売されていた「XG」「XC」は5年落ち以内で年式さえ新しく程度良好ならば平均して50~70万円で買い取られています。
特別仕様車は大抵の場合において基本グレードより高価買取されており、5年落ち以内の「ランドベンチャー」や「クロスアドベンチャー」なら60~100万程度での買取も期待できるようです。
3代目ジムニー・平均残価率からわかるリセールバリューの高いグレードは?
買取価格だけでなく、「残価率(新車価格に対する買取価格の割合)」でもグレード別に見てみましょう。
XA系:約31%
XL:約6%
XG:約26%
XC系:約25%
2WD系:直近の買取実績なし
KANSAI:直近の買取実績なし
FISフリースタイルワールドカップリミテッド:約7%
ワイルドウインド:約18%
ランドベンチャー:約25%
クロスアドベンチャー:約37%
特別仕様車「クロスアドベンチャー」が一歩抜きんでているように見えますが、モデル後半の2012年5月と2014年4月に発売されたのみで、低年式車が含まれないゆえの数字です。XLだけがたまたまなのか低い数字になっていますが、平均すれば25%程度の残価率がどのグレード、または特別仕様車でも期待できると考えてよいでしょう。
グレード間の差というよりはやはり年式での影響が大きく、だいたい10年落ちの2010年式あたりを境にそれより新しければ新しいほど25%以上から上乗せ、それより古ければ古いほど25%未満から下がっていくと考えてよさそうです。
3代目ジムニーはもうそれ自体が高いリセールバリューを誇る
2010年代に入ってから相次いだ天変地異レベルの大規模災害で、多少路面に難があろうと走って帰ってこれそうな車が好まれ出したことや、それでも需要が限られるためなかなか生産ライン拡充とはいかず、納車待ちの長い4代目ジムニー人気に触発されてか、3代目ジムニーのリセールバリューは新車販売当時よりむしろ高まっているように見えます。
年式や走行距離に応じて維持費のかかりそうな車は買取価格が下がっていくとはいえ、どれだけ古くなっても本格オフローダーとしての実用性に変わりのないジムニーは、もうそれ自体がグレードを問わず高いリセールバリューを誇る車と考えてよいでしょう。
新車販売当時から人気のあった特別仕様車なら、より価値増加効果があるのはもちろんで、程度がよく走行距離の少ないランドベンチャーやクロスアドベンチャーなど、年式の割には思わぬ高価で買い取られてもおかしくありません。
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※中古車販売価格や買取相場は2020年4月19日現在の金額です。
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