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初代スズキ・ハスラー(2014-2020)の買取相場

ハスラー 買取相場

コンパクト・クロスオーバーSUV市場が活況を呈した2014年、たまたま販売車種がなくなっていた軽クロスオーバー市場へ投入されてライバル不在の中、大人気!またたく間に定番車種となってライバルを寄せ付けない強さを誇るのがスズキ・ハスラーです。2020年1月に2代目がデビューしたため中古車の取引も盛んになっている初代モデルの、買取相場現状を紹介します。

目次

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意外な本格派として市場から歓迎された軽クロスオーバーSUV、初代スズキ・ハスラー

2014年1月にスズキから初代ハスラーがデビューした時、軽クロスオーバーSUVは一時期市場から完全に消滅していました。

1998年10月に軽自動車が新規格になってから、ほとんどの軽自動車メーカーから軽SUV、またはそれに近い車が発売されていたものの、いずれも実験的な車種で熟成不足や方向性が定まらない点が目立った事や、コンパクトカークラスのSUVがまだ成功しにくい時期だったため、後継車を生む事なく全て消えていったのです。

それどころか、本格的なオフロード走行能力を持つヘビーデューティーSUVもスズキが販売するジムニーのみとなり、軽自動車からSUVはほとんどなくなっていました。

そうして軽自動車からクロスオーバーSUVが消えていたある日、スズキの鈴木修会長が出席したある会合で「そういえばクロスオーバーの軽自動車ってなくなったよね」という話になり、それならライバル不在ならイケるかもと企画スタートしたのがハスラーの始まり。

ワゴンRをベースにサスペンションと大径タイヤで最低地上高を上げ、Aピラーを立てて車内空間の広さとSUVらしさを演出。

フロントマスクは丸目2灯ヘッドライト、その間の金網グリルや、その下の樹脂製バンパーの形状などフロントマスクは昔のトヨタ・40系ランドクルーザーか、そのセルフリメイク版FJクルーザーを意識しているように見えて、ルーフを白く塗った2トーンカラー仕様などなおさらそのように見えます。

それでいて中身はスズキの最新モデルらしく、当初から回生エネルギーを車内電装品用に充電する「エネチャージ」、後にマイルドハイブリッドへ発展した「S-エネチャージ」を搭載したかと思えば、廉価グレードでは5速MT車も残しており、経済性重視の近代モデルを求める人から、タフなSUVらしさを求める人まで、多様なユーザーへ対応していました。

さらに、4WDシステムは普通の生活4WDながら、ブレーキの電子制御で滑りやすい下り坂でを一定の低速で降りられる「ヒルディセントコントロール」や、スタックした際に空転する一輪にブレーキをかけ脱出を助ける「グリップコントロール」を装備し、バンパー形状の工夫で悪路走破の際に地面へ引っ掛けにくいデパーチャアングルも確保するなど、重量やコストを増加させずに極力オフロード性能を高める工夫がなされています。

そうしたスズキの目論見は全部見事当たって発売と同時に大ヒット!ライバルメーカーも慌てて類似車種を投入するも及ばず、2代目へ代替わりした現在でも「軽クロスオーバーSUVといえばハスラーがベンチマーク」という状態で、似てはいても真っ向から勝負できる車種はまだ登場していません。

初代スズキ・ハスラー・中古車販売価格の相場と流通台数は?

初代スズキ・ハスラーの中古車販売価格の相場と流通台数を、大手中古車情報サイトからチェックしてみましょう(2020年8月現在)。

初代スズキ・ハスラー(2014.1-2020.1)

修復歴なし:39.9~248万円・2,686台
修復歴あり:37~198.8万円:266台

人気車種らしく合わせて3,000台近く流通しており、グレード構成も豊富で魅力的な特別仕様車も多いため、タマ数豊富で選びがいがありそうな車種です。

つい数ヶ月前に2代目へモデルチェンジしたばかりのため、登録済み未使用車などお買い得在庫車から初期の廉価グレードなど安価なタマまでさまざま。

2代目ハスラーが基本的にはキープコンセプトながら、ボディ後部上半分を含めた2トーンカラーでジープ風にしたデザインなどが賛否両論な事もあるためか、初代もまだ比較的高値で販売されています。

初代スズキ・ハスラー・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?

では、買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。

まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率(オプション込み新車実勢価格に対する買取価格の割合)です。

初代スズキ・ハスラー

2014年式:約52万円・約34%
2015年式:約56万円・約35%
2016年式:約64万円・約40%
2017年式:約71万円・約44%
2018年式:約80万円・約48%
2019年式:約87万円・約53%
2020年式:買取実績なし
総合:約73万円・約44%

初回車検の2年落ちまで50%近い平均残価率なのは人気車種らしいところで、6年落ちでも3割以上の平均残価率ですから立派なものです。

ただ、2代目へのモデルチェンジ以降は中古車が急激に増えて市場でダブつき気味なのか、モデルチェンジ前よりはリセールバリューが落ち着いた感があります。

続いて大まかなグレードごとの平均買取価格と平均残価率です。

初代スズキ・ハスラー

A(廉価グレード):約48万円・約38%
G系(標準グレード):約59万円・約40%
X(上級グレード):約64万円・約39%
J系(上級グレード):約80万円・約46%
Fリミテッド系(特別仕様車):約82万円・約48% ※2016年12月~2018年11月販売
タフワイルド(特別仕様車):約88万円・約51% ※2018年7月発売
ワンダラー(特別仕様車):約99万円・約53% ※2018年11月発売
Gターボ系(ターボ標準グレード):約58万円・約36%
Xターボ(ターボ上級グレード):約66万円・約38%
Jターボ系(ターボ上級グレード):約89万円・約48%

このうちJ系/Jターボ系はもともと特別仕様車だったのが、2018年11月以降はX/Xターボ後継の上級グレードとなったものです。

デビュー当初から販売され続けたA/G系/Gターボ系や、2018年11月まで販売されていたX/Xターボはほとんどが平均残価率4割を切っていますが、G系のみ約40%を意地しており、「ホドホドの新車価格で中古車価格も高くならずお手頃なグレード」が高い評価を受けるのは、実用的な車種ほど当たり前となっており、ハスラーも例外ではありません。

海外仕様オフローダー風外装やメッキパーツも多用するなど、通常のハスラーと大幅に差別化されたJ系/Jターボ系などは別格の人気グレードで、同様のコンセプトで末期に発売された特別仕様車のタフワイルドやワンダラーなど、まだ年式が新しいとはいえ50%以上の平均残価率を誇っています。

構造的には本格オフローダーではありませんが、だからこそファッションとしてオフローダーに乗りたい、それでいて快適性は高く安価なSUVに乗りたいユーザー層にとっては非常に魅力的なのが、買取相場にも反映されていると言えるでしょう。

初代スズキ・ハスラーの特別仕様車はしばらく値落ちしにくそう?

2代目ハスラーへ2020年1月にモデルチェンジしたとはいえ、まだ初代のように魅力的な特別仕様車が登場していないため、前項で紹介したJ系やタフワイルドなど魅力的な特別仕様車の人気はまだまだしばらく続きそうです。

それ以外のAやG、Xといった「普通のハスラー」は中古車市場で少々タマ数が余り気味のため評価はそれほど高くなく、中古車で高値販売されている車もリフトアップなどカスタマイズで付加価値をつけた車が増えています。

そのため、中古販売価格はそれなりに高価でも、買取市場ではあくまで「カスタマイズベース」のような扱いで、そのままでも高く売れる特別仕様車を除けば、「人気車種の割には今ひとつでは?」という査定が今後は多くなりそうです。

それとは全く逆に、Jスタイル(J系)やFリミテッド、タフワイルド、ワンダラーといった特別仕様車は、販売期間が短く比較的高年式など好条件なこともあり、2代目ハスラーでより魅力的な特別仕様車が登場するまで、しばらくは大きく値落ちしにくい状況が続くと思われます。

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