マツダCX-5 査定
SUV(スポーツ・ユーティリティ・ヴィーグル)は乗用車ベースでオフロード車風の最低地上高の高さ、それによるある程度の悪路走破性と乗用車並の快適性が売りでしたが、2010年代に入ってからそこに”スポーティなスタイリッシュさ”が加わるようになりました。いわば新時代のスポーツカーである現在のSUV、SKYACTIVテクノロジーも引っさげ、国産車における旗手のひとつがマツダ CX-5です。
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各代の概要と時代背景
総合概要:マツダCXシリーズSUVの3番手は、スタイルとクリーンディーゼルが一押し
マツダは規模こそ小さいなれど「フルラインナップメーカー」で、近年こそ車種整理が進んでいるとはいえ、かつては軽自動車から高級サルーン、トラックやバスまで手広く扱っていました。
当然、現在ではSUVと呼ばれるジャンルの車も生産・販売していましたが、トリビュート(2000年初代発売、フォードと共同開発)から、乗用車をベースにその快適性を保ったままクロカン4WD風のスタイルを備えたクロスオーバーSUVに参入します。
まだマツダの経営が苦しかった時代のトリビュートを経て新時代のマツダSUV「CX」シリーズを投入したのはCX-7(2006年発売)からで、トヨタ ハリアーや日産 ムラーノと並ぶスタイリッシュな大型高級SUVとして北米を中心に人気が出ました。
CXシリーズ2番手のCX-9(2007年登場・日本未発売)ともども、CX-7は少々大きすぎたのでハリアー(レクサス RX)が圧倒的に強い日本市場では芽が出ませんでしたが、それを教訓にややコンパクトでスタイリッシュなCX-5を2012年に発売します。
単に日本市場にも適合させたというだけでなく、マツダの新世代技術”SKYACTIVテクノロジー”を惜しげも無く全力投入した初のマツダ車として、勝負をかけた1台となったCX-5は期待通り大ヒット。
今や日本国内市場でマツダの屋台骨を担う1台であり、クロスオーバーSUVの中でも代表的な車種に成長しました。
美しさとハイテクと力強さで大ヒット、初代KE系(2012-2016)
2世代前のトリビュート、1世代前のCX-7までの旧世代マツダデザインから一変し、2011年のジュネーブショーで公開されたマツダの新しいデザインアイデンティティ「魂動 ~Soul of Motion~」によるコンセプトカー、勢(ミナギ)をベースに2012年2月発売。
世界的に、最低地上高は高いながらもルーフを後方に向けて低く絞り込むクーペルックSUVの流行という波に乗り、発売されるやヒット作となりました。
SUVというより「スポーツカー」と呼ぶに相応しい流麗な5ドアハッチバックボディは、走りと実用性の両立を強く予感させるものでしたが、初代CX-5の魅力はそれだけではありません。
既にデミオなどで先行採用されていた”SKYACTIVテクノロジー”をボディや駆動系、エンジンなどに全面採用した新世代のマツダ車で、特に目玉となったのは”SKYACTIV-D”2.2リッターディーゼルターボでした。
他社のクリーンディーゼルと一線を画すマツダ独自の技術は、他のSKYACTIVテクノロジーとともに「決して大メーカーでは無いマツダの偉大なる挑戦」として、ユーザーの心を大きく引き付ける結果となります。
内容的にはリアに路面追従性の高いマルチリンクサスを採用するなど、「走りのマツダ」らしい5ドアクロスオーバーSUVで、エンジンは2.0 / 2.5リッターの”SKYACTIV-G”ガソリンエンジンと2.2リッター”SKYACTIV-D”ディーゼルエンジンの3種類です。
これに組み合わせられるミッションは日本仕様では6速ATのみで、2リッターガソリンのみはFF専用、それ以外はFFと電子制御4WDがラインナップされています。
人気なのは目玉であるディーゼル車で販売台数の8割を占め、クロカン的な泥臭いイメージが皆無ながらここまで売れるディーゼルSUVは活気で敵であり、排ガス汚染によりダーティなイメージがついていた日本のディーゼル車復権に大きく弾みをつけました。
途中から衝突被害軽減ブレーキを全車に標準装備するなど、安全装備の充実も大きな魅力となっています。
(代表スペックと中古車相場)
マツダ KE2AW CX-5 XD 2012年式
全長×全幅×全高(mm):4,540×1,840×1,705
ホイールベース(mm):2,700
車重(kg):1,610
エンジン:SH-VPTS 水冷直列4気筒DOHC16バルブディーゼル ICターボ
排気量:2,188cc
最高出力:175馬力 / 4,500rpm
最大トルク:42.8kgm / 2,000rpm
乗車定員:5人
駆動方式:4WD
ミッション:6AT
燃費(km/L):18.0(※JC08モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)マルチリンク
中古車相場(各型全て):98万円~309.8万円(各型含む)
より精悍な姿で正常進化!2代目KF系(2017-)
基本的にはキープコンセプトながら、薄目のヘッドライト採用など、全体的にスピード感を強調したその姿は、今や「マツダの主力スポーツ」とも受け取れる姿になった2代目CX-5は、2017年2月に発売されました。
そのための改良はインテリアにもおよび、ドライバーを中心とした操作スイッチや計器類の左右対称配置、各部デザインの水平基調化などで、ドライバーが運転に集中できる環境を整えています。
メカニズム面では初代後期型から追加された細かい装備の標準装備化や、新装備の追加、ディーゼルエンジンの仕様変更による出力向上や、ガソリンエンジンの高効率化の徹底など、ハイブリッドや電気自動車が増える中で内燃機関SUVの最高傑作を目指しました。
日本に適した3列シート派生型と言えるCX-8の登場で「もっとも話題の車種」であった期間は短かったものの、最先端SUVとして依然高い人気を誇っています。
なお、改良による性能向上は見られるものの、エンジンやミッション、駆動方式のラインナップは初代から変更されていません。
(代表スペックと中古車相場)
マツダ KF2P CX-5 XD 2018年式
全長×全幅×全高(mm):4,545×1,840×1,690
ホイールベース(mm):2,700
車重(kg):1,670
エンジン:SH-VPTS 水冷直列4気筒DOHC16バルブディーゼル ICターボ
排気量:2,188cc
最高出力:190馬力 / 4,500rpm
最大トルク:45.9kgm / 2,000rpm
乗車定員:5人
駆動方式:4WD
ミッション:6AT
燃費(km/L):18.0(※JC08モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)マルチリンク
中古車相場(各型全て):221万円~349万円(各型含む)
各代の新装備
世界を驚かせたクリーンディーゼル、SKYACTIV-Dが目玉だった初代
マツダの新世代技術、”SKYACTIVテクノロジー”を初めて全面採用したCX-5は、以下のように新装備の塊でした。
(初代から前期型の新装備)
・2.2リッタークリーンディーゼル”SKYACTIV-D”(初代CX-5で初採用)
・軽量高剛性ボディ”SKYACTIV-BODY”(同上)
・軽快感、安心感を両立させた軽量高剛性シャシー”SKYACTIV-CHASSIS”(同上)
・ロックアップ領域を拡大した高効率6速AT”SKYACTIV-DRIVE”(同上)
・2.0 / 2.5リッター高効率ガソリンエンジン”SKYACTIV-G”(同排気量は初代CX-5で初採用)
・先進アイドリングストップ”i-stop”(同上)
・ロックアップ領域を拡大した高効率6速AT”SKYACTIV-DRIVE”(同上)
・衝突被害軽減ブレーキ”SCBS(スマート・シティ・ブレーキ・サポート)”
・後側方接近車両検出センサー”RVM(リア・ビークル・モニタリングシステム)”
中でも世界を驚かせたのが”SKYACTIV-D”で、従前のディーゼルエンジンではありえなかった低圧縮比と燃焼温度の低下に取り組んだ結果、不完全燃焼によるカーボン(すす)やNOx(窒素化合物)の発生を極限しました。
その上で、低圧縮比により各部品に求められる強度を下げることが可能になってエンジン構成部品を軽量化、排気バルブへの可変バルブ機構や2ステージターボの採用と合わせ、軽量かつ軽快な吹け上がりはディーゼルエンジンとは思えないほどです。
さらに驚かれたのが、クリーンディーゼルには欠かせない尿素SCRシステム無しでクリーンな排ガスを実現していたことで、それまで尿素水をチャージしないと浄化性能を得られないため、高レベルのクリーンディーゼルは高級車や大型商用車にしか使えませんでした。
それを通常の大衆車でも利用可能にしたのがSKYACTIV-Dで、初代CX-5の2.2リッターディーゼルターボでは4リッターガソリンエンジン並の大トルクをわずか2,000回転で発揮し、「走りのディーゼル」として大人気になったのです。
もちろん、パワフルでクリーンなパワーユニットを生かすためのボディやシャシーにもSKYACTIV技術が投入され、「走りのマツダ」らしいSUVが誕生しました。
また、安全技術”i-ACTIVSENSE”が適用され、衝突被害軽減ブレーキ”SCBS”と後側方警戒装置”RVM”を”XD L Package”に当初から標準装備したほか、2013年9月の一部改良でSCBSは全車に標準装備し、RVMも最低検知速度を15km/h以上と拡大。
この一部改良では”25S”と”XD L Package”に”HBC(ハイビーム・コントロール・システム)”と”LDWS(車線逸脱警報システム)”を追加でオプション設定しました。
(マイナーチェンジで後期型に採用された新装備)
2015年1月に発売された大幅改良では、安全技術”i-ACTIVSENSE”の強化を中心にさらなる最新装備が追加され、ハイテク度を増しています。
[日本初]
・HBCの進化版、LED防眩ハイビーム”ALH(アダプティブ・LED・ヘッドライト)”
・RVMの進化版、後側方に側方検知を加えた”BSM(ブラインド・スポット・モニタリング)”
・BSMへ後退時接近車両検知を追加した”RCTA(リア・クロス・トラフィック・アラート)”
[マツダ初]
・車線逸脱時ステアリングアシスト”LAS(レーンキープ・アシスト・システム)”
・ドライバー疲労検知 / 警報装置”DAA(ドライバー・アテンション・アラート)”
・衝突被害軽減ブレーキ&誤発進抑制制御”SCBS F & SCBS R”
[CX-5として初]
・SBS(スマート・ブレーキ・サポート)
・MRCC(マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)
まさにハイテク安全装備てんこ盛りですが、グレードによって標準装備やオプション設定は異なり、特に重要な”ALH”、”BSM”、”LAS”の3点をセットで標準装備した”PROACTIVE”パッケージが各グレードに設定されています。
初代に引き続き、2代目で続々と投入された新技術
2代目CX-5では、SKYACTVテクノロジーの集大成として完成された初代を正常進化させるとともに、他モデルで先行された技術も新たに投入されました。
(モデルチェンジ時に採用)
・SKYACTIV-Dのアクセルレスポンスを向上する”DE精密過給制御”
・同、ノック音を低減する”ナチュラル・サウンド・スムーザー”
・同、”ナチュラル・サウンド・周波数コントロール”
・コーナリング状況に応じてアクセルを微調整する”G-Vectoring Control”
・SCBSの発展型アドバンストSCBS&AT誤発進抑制制御[前進時]を全車標準装備
・アドバンストSCBSに”TSR(交通標識認識システム)”を装備
・MRCCの追従可能最低速度を0km/hからとして、発進時からの追従が可能
(2017年8月の一部改良で採用)
・”HBC”、”LDWS”、”BSM”、”RCTA”を一部オプションから全車標準装備
(2018年2月の改良で採用)
・SKYACTIV-D 2.2がCX-8と同じ改良型となり出力向上
・SKYACTIV-G 2.5に4気筒のうち2気筒休止機能を採用し、高効率化
・駐車時支援の”360度ビューモニター”を”PROACTIVE”と”L PACKAGE”系グレードに標準装備
派生モデル
CX-8(2017-)
サイズが大きすぎて日本未導入のCX-9に2代目CX-5のプラットフォームを組み合わせ、CX-5と同じ車幅に抑えた日本向きの3列シートSUVがCX-8です。
日本では以前から3列シートSUVが販売され、同クラスSUVでも日産 エクストレルが3代目から3列シート仕様車を設定していましたが、マツダがミニバン廃止と後継車をSUVとしたことで、にわかに日本でも3列シートSUVが注目されることになりました。
2017年12月に発売されたCX-8は予想通り好調な初期受注を達成し、単にCX-5に1列追加しただけではない、実用的な3列目シートなどから評価は高く、かつてステーションワゴンが3列シートミニバンに駆逐されたように、今後のSUVの主力になるかもしれません。
CX-4(日本未発売・2016-)
初代CX-5をベースに2代目より先行採用したようなフロントマスクを持ち、ルーフはより低くスポーティなロー&ワイドルックで2016年6月に発売されたのがCX-4です。
あいにく中国市場専売車種で日本では販売されていませんが、そのスポーティさはCX-5以上であり、トヨタC-HRやBMW X2などスポーツカー的要素の強くなったデザインのSUVが増えた今、日本導入が望まれている1台と言えます。
アテンザ(3代目・2012-)
現在のマツダ車におけるフラッグシップ(最高級車)であり、各サイズに若干の違いはあるもののパワーユニットや装備面ではほぼ同等な、事実上の初代CX-5ベース車が3代目アテンザです(ただし発売は数ヶ月遅れ)。
4ドアセダンと5ドアステーションワゴンがラインナップされ、最低地上高が低いことを除けばデザイン面でも初代CX-5との共通点は多く、2代目CX-5の登場でアテンザもやや遅れてビッグマイナーチェンジ、またはモデルチェンジされる見込みです。
どちらかに追加装備された新技術がもう一方に後日、または同時に追加されることも多く、派生モデルというより非常に関係の深い2車と言えます。
電話を使わない全く新しい車買取・一括査定アプリ【ストリマ】は、車一括査定サイトの課題であった、電話を使うことをなくした業界初のサービスになります。
一括査定サイトを利用したユーザーの75%が、たくさん電話がかかって来る事を負担に感じています。一方、電話をかける買取店も電話をかける事を負担に感じており、電話を使うことは双方の負担になっていました。
ここ来て!査定は業界初の、電話を使わない仕組みを実現することで、電話がたくさんかかってくることはありませんし、電話をかける必要もなく、双方の負担がなくなる新しい仕組みです。