BMW3シリーズ 買取相場
輸入高級車の中でも比較的お手頃価格なBMW・3シリーズはバブル時代に定着してから主にセダンやツーリング(ステーションワゴン)が定番モデルとして日本でも人気です。現行モデルは2019年3月に登場した7代目G20系ですが、5ドアセダンのグランツーリスモは継続販売中などまだまだ新しい6代目F30系3シリーズは買取市場でどのような評価を受けているでしょうか?
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鋭く精悍なマスクでスポーティさが増した6代目F30系BMW・3シリーズ
ドイツの高級車メーカー、BMWの中興の祖のひとつであるBMW02(マルニ)シリーズ後継として1975年に登場した3シリーズは、ライバルでより高級感や威厳あふれるメルセデス・ベンツの同クラス車よりスポーティなイメージが1990年前後のバブル時代に日本でもウケ、2代目E30系や3代目E36系が「六本木カローラ」と呼ばれるほど増殖、すっかり定着しました。
その後も代を重ねつつ3代目E36系後半から登場した3シリ―ズコンパクトが2004年に1シリーズとして独立。さらに2ドアクーペとカブリオレを4シリーズと独立させ、ラインナップを従来からの4ドアセダン(F30)および「ツーリング(ステーションワゴン)」(F31)、新たに加わった5ドアハッチバックセダンの「グランツーリスモ」(F34)を加えた3種類としたのが6代目F30系3シリーズです。
後席居住性拡大のためのボディサイズ拡大及びキャビン拡大で、塊感のあった先代E90系に対し、薄目で切れ長のヘッドライトや開口部が大きく取られたフロントバンパーなどで精悍さを増し、BMWらしいスポーティセダン/ワゴンとなった一方で、スポーツ路線は独立した4シリーズへ継承されて純粋なスポーツセダンとなりました(高性能版M3も継続するものの、キャラクター的には高性能ビジネスセダン)。
初期のラインナップは以下の通りで、ディーゼルエンジンとしては国内向けでは久方ぶりに復活、クリーンディーゼルとしては歴代初の320dが追加され、320iと320dにはフルタイム4WDのxDriveも設定、320iセダンには8速ATのみならずスポーティ路線のBMWらしく6速MTも設定されていました。
320i(2リッター直4ターボ)
328i(2リッター直4ターボ高出力版)
320d(2リッター直4クリーンディーゼルターボ)
335i(3リッター直6ターボ)
アクティブハイブリッド3(3リッター直6ターボ・フルハイブリッド。セダンのみ)
その上で各グレードへ通常モデルのほか「スポーツ」「モダン」「ラグジュアリー」「Mスポーツ」の各デザインラインが設定されたサブグレードが存在し、モダン以外はモデルを通して設定され続けています。
ボディタイプは初期に4ドアセダンとツーリング(ステーションワゴン)の2種類で、2013年6月よりヨーロッパで流行していたクーペルックの5ドアハッチバックセダン、グランツーリスモが追加。
新型エンジン採用で2015年9月以降は328iが330iへ、335iが340iとなり、2016年1月にはセダンのみ設定されていたアクティブハイブリッド3に代わって2リッターターボのPHV(プラグインハイブリッド車)、330eがやはりセダンのみ追加されました。
2016年10月には1.5リッター直3ターボを搭載、低排気量ダウンサイジングターボで車両本体価格が409万円からと安価になり、自動車税も安いなど経済性も高い318iがセダンとツーリングに登場、新たなエントリーグレードの登場で、3シリーズがグッツと身近な存在になっています。
2019年3月には新型の7代目G20系3シリーズが登場してセダンとツーリングは置き換えられましたが、5ドアセダンのグランツーリスモのみは2020年6月現在でまだ6代目F34が継続販売中です。
6代目BMW・3シリーズ(F30系)・中古車販売価格の相場と流通台数は?
セダン、ツーリング、グランツーリスモ各型でそれぞれ中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年6月現在)。
4ドアセダン(F30)
修復歴なし:64.8~448万円・781台
修復歴あり:103.9~199.9万円・12台
ツーリング(F31)
※ステーションワゴン
修復歴なし:79.9~415万円・469台
修復歴あり:127.5~198万円・2台
グランツーリスモ(F34)
※5ドアハッチバックセダン
修復歴なし:95~424万円・115台
修復歴あり:110~330万円・2台
この代で初登場となった「グランツーリスモ」は、ヨーロッパで流行しているとはいえ日本ではまだクーペルックの5ドアハッチバックセダンにあまり馴染みがなく(トヨタ・プリウスという例外があるくらい)、知名度も低いことから販売は苦戦したのか、流通台数は少なめです。
しかしセダンとツーリングはそれなりにタマ数が揃っており、低年式車や走行距離が多い車ではかなり手頃な価格になっているため、これから購入したいという人も増えて6代目F30系3シリーズの中古車市場はこれから活発化、需要も増えて来るかもしれません。
6代目BMW・3シリーズ(F30系)・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?
買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介しますが、現行および先代モデルとグレード名がかぶる2019年式と2012年式や、特殊な高性能モデルM3は調査対象から外しました。
まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率です。
4ドアセダン(F30)
2013年式:約73万円・約12%
2014年式:約97万円・約16%
2015年式:約76万円・約13%
2016年式:約151万円・約25%
2017年式:約126万円・約21%
2018年式:約202万円・約31%
総合:約95万円・約16%
ツーリング(F31)
2013年式:約78万円・約13%
2014年式:約103万円・約16%
2015年式:約119万円・約19%
2016年式:約146万円・約24%
2017年式:約145万円・約24%
2018年式:約185万円・約30%
総合:約113万円・約18%
グランツーリスモ(F34)
2013年式:約92万円・約14%
2014年式:約86万円・約12%
2015年式:約108万円・約16%
2016年式:約174万円・約26%
2017年式:約170万円・約24%
2018年式:約225万円・約28%
総合:約114万円・約17%
買取価格の面では車両本体価格が高いツーリングやグランツーリスモの方が上ですが、オプションこみ新車価格に対する買取査定額の割合を表す平均残価率は意外と各ボディタイプで大きな差はなく、総合平均では約17%前後となっています。
総じて初回車検(新規登録から3年)を迎える3年落ち2017年式で大きく査定額を落としており、初回車検年までは価値が持続する事が多い国産車に比べ、車検ねんでの落ち込み幅が大きく、2回目の車検(さらに2年)を迎える5年落ち2015年式でさらに一層落ち込んでいる事から、車検費用をネックに買取査定額が厳しくなる傾向があるようです。
続いて買取実績のあったものに限り、大まかなグレードごとで平均買取価格を紹介します。「モダン」「スポーツ」「ラグジュアリー」「Mスポーツ」といったサブグレードはひとまとめで紹介しますが、xDrive(4WD)は別枠です。
4ドアセダン(F30)
318i:約117万円・約22%
320i:約80万円・約15%
320i xDrive:約81万円・約14%
320d:約130万円・約21%
328i:約74万円・約11%
330e:約139万円・約23%
340i:約25万円・約3%
アクティブハイブリッド3:約35万円・約4%
ツーリング(F31)
318i:約140万円・約25%
320i:約103万円・約17%
320i xDrive:約99万円・約16%
320d:約113万円・約18%
328i:約66万円・約10%
335i:約176万円・約21%
グランツーリスモ(F34)
320i:約106万円・約17%
320d xDrive:約206万円・約26%
328i:約66万円・約9%
335i:約119万円・約14%
上記を見る場合の注意点として、318iや320i、320i xDrive、320dについてはまとまった数の実績があるものの、それ以外のグレードについては数少ない買取実績によって「たまたま程度が良かったり悪かったり」に左右されていて、あくまで参考です。
まとまった買取実績のあるグレードについては、平均買取額として多少の誤差はあるにせよそれなりの精度があると考えてください。
その上で、平均残価率は低年式車がある320iが低く、高年式車ばかりの318iが高いのは当然ですが、セダンでもツーリングでも販売期間中にほぼ設定され続けていた320dが意外と検討しており、経済性の高さ、BMWが得意とするクリーンディーゼルの評価の高さがわかります。
6代目BMW・3シリーズ(F30系)からクリーンディーゼルや電動化が主体か?
買取市場を見ていて印象的なのは、従来から3シリーズで大きなボリュームを占めてきたエントリーモデルの318iや320iに加え、クリーンディーゼルの320dが大きく躍進していることが目立ちます。
まだまだ騒音(特に車外へ響くキュラキュラ音)や振動面で課題はあるものの、ガソリンエンジンなら大排気量自然吸気エンジンに匹敵する大トルクでの余裕の走りと、軽油使用で低燃費なため燃料代が安上がりなディーゼル車は、今後も3シリーズにおいて勢力を拡大していきそうです。
また、電動化についても初期に設定されたアクティブハイブリッド3はフルハイブリッド車とはいえ能力は限定的で買取市場での評価も低いものの、PHVの330eは比較的高い評価を得ており、ハイブリッド車の常として低年式になるほど査定が厳しくなるのは仕方ないとしても、短いスパンで乗り換えるなら経済性に優れている点が評価されます。
2020年に入ってからの新型コロナショックで原油価格が暴落、ガソリン代が安くなったため318iや320iといった純ガソリン車のエントリーモデルが今後も主体になりそうですが、いずれは最低でもマイルドハイブリッドなど電動化されたモデルやクリーンディーゼルが販売の主体となり、後者は既に買取市場での高評価を得ていることや、走行用バッテリーの経年劣化による残価暴落もないことから、今後はリセールバリュー高め狙いだとクリーンディーゼル車を購入した方が良いかもしれません。
現状で320dを所有しているユーザーも、リセールバリューの高さから一番新車へ乗り換えやすい幸運が得られそうです。
なお、国産車で選択肢の少ないツーリング(ステーションワゴン)も買取市場では健闘しており、国産ステーションワゴンで納得のいくモデルがない場合は、予算が許す限りBMWなど輸入車から選択した方がよい結果が得られるかもしれません。
※中古車販売価格や買取相場は2020年5月現在の金額です。
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