デミオ 買取相場
1990年代の経営危機からマツダを救って以来、重要なエントリーモデルとして販売を続けられてきたコンパクトカー、デミオ。現在販売されているのは2014年にモデルチェンジした4代目ですが、マツダの戦略変更で2019年9月より「MAZDA2(マツダ2)」を名乗るようになり、新しい歴史を歩み始めています。そんな4代目デミオ/MAZDA2は買取市場でどのような評価を受けているでしょうか?
電話なし 車査定 アプリ
電話を使わない全く新しい車買取・一括査定アプリ【ストリマ】は、車一括査定サイトの課題であった、電話を使うことをなくした業界初のサービスになります。
一括査定サイトを利用したユーザーの75%が、たくさん電話がかかって来る事を負担に感じています。一方、電話をかける買取店も電話をかける事を負担に感じており、電話を使うことは双方の負担になっていました。
ここ来て!査定は業界初の、電話を使わない仕組みを実現することで、電話がたくさんかかってくることはありませんし、電話をかける必要もなく、双方の負担がなくなる新しい仕組みです。
SKYACTIVテクノロジー全面採用でマツダのボトムレンジを担う4代目デミオ/MAZDA2
1990年代に無謀な5チャンネル販売体制と無計画な車種ラインナップ拡大で重大な経営危機に瀕したマツダですが、この自動車メーカーは時に無謀な計画へ突進すると同時に、土壇場になると救世主的なモデルを繰り出し窮地から脱する生命力に長けており、この時もオートザム・レビューをベースにしたコンパクトカー、初代デミオのヒットで乗り切りました。
初代および2代目のデミオが一見すると単なる5ドアハッチバックのコンパクトカー、しかし中身はスペース効率に優れたショート・ステーションワゴン的な車(当時はミニミニバンなどと言われたものです)だったのに対し、2007年に登場した3代目は全高をグッと下げたスポーティ路線に転換。
そもそも走行安定性より操縦性重視なメーカーですから元より外見とは裏腹にスポーティな走りをする車でしたが、3代目デミオは名実ともにスポーツハッチバック車へ脱皮し、1990年代のホットハッチのように過激な高回転自然吸気エンジンやターボエンジンこそ搭載しなかったものの、走りの良さに定評を得ました。
2014年9月のモデルチェンジで登場した4代目デミオも基本的には3代目の路線を踏襲した延長線上にあるコンパクトカーで、全高こそやや高くなったものの、当時のマツダ車が新しく統一デザインテーマとして採用した「魂動 -Soul of Motion」による流麗なデザインはライバル車と一線を画したもので、小さいながらもアテンザやアクセラなど上級モデルや、CXシリーズのSUVと共通のデザインテイストで売り出します。
それだけではなく、マツダがその車作りを全面的に見直すべく開発した「SKYACTIVテクノロジー」によりプラットフォームからパワートレーン、各種パーツに至る全てが再構築されており、当初1.3リッター、2018年8月以降は1.5リッターの自然吸気ガソリンエンジンSKYACTIV-Gのほか、1.5リッタークリーンディーゼルターボSKYACTIV-Dを搭載。
特に後者はわずか1,500回転という低回転から25.5kgf・mという2.5リッター自然吸気ガソリンエンジン車並の大トルクを発揮し、それでいて燃料代は安く燃費にも優れるなどクラスレスな実力を発揮、ハイブリッドシステムなどを採用しがちな同クラスライバルとは全く異なる個性と、ハンドリングの良さと全車ATだけでなくMTも採用するなど、相変わらずマツダらしい走りの楽しさを求めたコンパクトカーへ仕上げました。
そんな4代目デミオに転機が訪れたのは2019年の事で、マツダの戦略変更により海外でも販売している車(つまり軽自動車や商用車以外の全て)は日本市場でも全て国際的な名称へ統一を決定。4代目デミオも同年7月に一旦販売を中断した後、9月に「MAZDA2(マツダ2)」として再出発したのです。
マイナーチェンジに合わせたとはいえ基本的には4代目デミオから名前が変わっただけですが、今後はデミオ改めマツダ2として新たな歴史を刻んでいく事になります。
なお、5ドアハッチバック車のほか5ナンバー枠に収まる4ドアセダンも存在し、日本市場で一般向け販売は行われていないものの、それまでアクセラ(改めマツダ3)がベースだった「マツダ教習車」は2019年5月以降、タイで生産されているマツダ2セダンがベースとなっていることや、日本から5ナンバー小型セダンが消滅していることから、いずれマツダ2セダンも日本で一般販売されるかもしれません。
4代目デミオ/MAZDA2・中古車販売価格の相場と流通台数は?
4代目デミオ/MAZDA2の中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年6月現在)。
4代目デミオ(2014.6-2019.7)/MAZDA2(2019.9-)
修復歴なし:39.8~248万円・2,848台
修復歴あり:29.9~159.5万円:91台
ブランド転換期ゆえに2019年度こそ販売台数を落としているものの、基本的にはマツダの最量販車として2018年度(2018年4月~2019年3月)には年間5万台以上を販売、販売ランキング22位につけていた車種だけに、中古車市場でもタマ数豊富です。
初期モデルは手頃な価格になりつつありますが、改名から半年以上たったMAZDA2もブランドが浸透してきて中古車市場にも出回りはじめており、新車価格が約160~270万円程度のコンパクトカーしては価格も安定しています。
4代目デミオ/MAZDA2・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?
では、買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。
まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率ですが、3代目デミオとグレード名が同じで区別のつきにくい2014年式は除いています。
4代目デミオ/MAZDA2
2015年式:約40万円・約20%
2016年式:約48万円・約24%
2017年式:約60万円・約29%
2018年式:約66万円・約32%
2019年式:約83万円・約39%(この年の9月に「MAZDA2」と改名し再登場)
総合:約53万円・約28%
1年落ち(2019年式)で約4割、初回車検を迎える3年落ち(2017年式)で約3割という残価率は、ミニバンやSUV、トールワゴンといった売れ筋よりは低いものの、4ドアセダンやステーションワゴンといった現在の不人気ジャンルよりは高いという平均的な数値です。
ただし、「MAZDA2」へのブランド変更で「デミオ」がモデルチェンジもしていないのに旧車のような扱いになっているのか、若干低めにも感じます。
続いて大まかなグレードごとの平均買取価格と平均残価率ですが、グレード名は車名が変わっても継承されたのでそのまま1車種としての紹介です。
4代目デミオ/MAZDA2
13C(1.3リッターガソリン廉価グレード):約34万円・約21%(※2018年8月廃止)
13S系(1.3リッターガソリン標準グレード):約54万円・約26%(※2018年8月廃止)
15C(1.5リッターガソリン廉価グレード):約60万円・約36%(※2018年8月-2019年7月のみ存在)
15S系(1.5リッターガソリン標準グレード):約77万円・約38%(※2018年8月追加)
XD系(1.5リッターディーゼルターボ):約68万円・約29%
15MB(競技ベースグレード):約24万円・約14%(2015年10月追加)
上記のようにガソリン車は2018年8月に1.3リッターから1.5リッター新型エンジンへ変更されており、低年式車がある1.3C/1.3Sの平均残価率は低く、逆に2018年8月以降の高年式車しかない1.5C/1.5Sの平均残価率が高いのは当然となります(なお、15CはMAZDA2に設定されませんでした)。
一貫して販売されていたのは1.5リッターSKYACTIV-D1.5クリーンディーゼルターボのXD系のみで、その約29%という平均残価率が4代目デミオ/MAZDA2の代表的な数値といえるかもしれません。
なお、年式およびグレード別でもっとも高い平均残価率を記録したのは2019年式MAZDA2 15SプロアクティブSパッケージの48%で、次いで同XDプロアクティブSパッケージの46%。
「デミオ」と「MAZDA2」が切り替わった2019年式ではどちらが高いかといえば、やはりMAZDA2の方が買取価格、平均残価率ともに高めの傾向となっており、「デミオ」ブランドは少なくとも買取市場において、既に旧型車に近い扱いなようです。
4代目デミオ/MAZDA2のリセールバリューは廉価版や特殊なグレードを除けば安定
13Cや15Cといった廉価グレード、あるいは「ツーリング」「プロアクティブ」「Lパッケージ」といった装備充実版を除く「素の」13Sや15S、XDのように廉価グレードに準じたグレードは比較的リセールバリューが低めです。
走りに徹した特殊な競技ベースグレード「15MB」に至っては趣味性の高いレアグレードとして高い評価を受けるまでもなく全グレード最下位のリセールバリューですが、特に高性能エンジンやクロスミッションを組むでもない単なる装備簡略グレードですから、そのような扱いでも仕方ありません。
興味深いのは1.3/1.5リッターガソリン車でも1.5リッタークリーンディーゼル車でも、買取価格こそ新車価格に応じてディーゼル車の方が高いのですが、平均残価率はどちらも似たようなものであり、リセールバリューとしてはどちらが高いという事はなし。
これが同じマツダのクリーンディーゼルでも2.2リッターのSKYACTIV-D2.2ですと、メンテナンス不足で経年劣化による出力低下など初期型でトラブルの多さが目立ったためか、ディーゼル車の評価が低いのですが、SKYACTIV-D1.5ではそのようなトラブル多発事例もないため、買取市場でもリセールバリューで差がついていません。
大排気量ディーゼルターボもよいのですが、どちらかといえば小排気量ディーゼルターボをデミオ/MAZDA2のような小型軽量車へ搭載した方が、よりスポーティな走りへ活かせるという事かもしれませんから、ディーゼル車のユーザーも安心して査定に出せそうです。
電話を使わない全く新しい車買取・一括査定アプリ【ストリマ】は、車一括査定サイトの課題であった、電話を使うことをなくした業界初のサービスになります。
一括査定サイトを利用したユーザーの75%が、たくさん電話がかかって来る事を負担に感じています。一方、電話をかける買取店も電話をかける事を負担に感じており、電話を使うことは双方の負担になっていました。
ここ来て!査定は業界初の、電話を使わない仕組みを実現することで、電話がたくさんかかってくることはありませんし、電話をかける必要もなく、双方の負担がなくなる新しい仕組みです。