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3代目トヨタ・ハリアー(2013-)の買取相場

ハリアー 買取相場

2020年6月に新型(4代目)が登場するトヨタ・ハリアー。買い替えを検討している3代目ユーザーもいるかと思いますが、現在の買取相場ではどのような評価を受けているのでしょうか?レクサスRXの国内仕様だった2代目までと異なりRAV4ベースで再出発した3代目ハリアーについて調べてみました。

目次

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トヨタブランドでの登場が望まれ再出発した3代目トヨタ・ハリアー

トヨタ・ハリアーは1998年に初代「レクサスRX」として登場、クーペルックでスポーティな高級クロスオーバーSUVの先駆けとして世界の自動車史に大きな影響を与えたモデルの日本国内向け仕様で、RXに先行し1997年12月に日本で発売されました。

ただし当時の日本ではまだ「レクサス」ブランドが展開していなかったため「トヨタ」ブランドでの登場となり、ハリアーの名を与えられたのは皆様ご存知の通りで、ハイブリッド車も登場した2代目までトヨタ・ハリアーとして販売、2009年1月にモデルチェンジした3代目から日本でもレクサスRXとして発売し、現在に至っています。

しかし、北米向けFF量販大衆車だったカムリをベースとしながら、高級感と快適性の高い内外装や先進装備、最低地上高が高いSUVとして最適化され、世界各国で絶賛されたRXと同様、ハリアーも日本国内でヒット作となり、レクサス車と同じ高品質を安価に手に入れられることや、ヒット作ゆえのブランド力によって2代目までのハリアーは現在までデートカーとして高い中古車人気を誇るほどです。

2009年に3代目がレクサスRXとして国内デビューした時も「トヨタ・ハリアーが消えるのを惜しむ声」はユーザーや販売現場から非常に強かったため、2007年には後継として北米版RAV4ロングボディ仕様を日本仕様に改めたヴァンガードを発売していたにも関わらず、ハリアーも2.4リッター車とハイブリッド車(3.5リッター車はRXとの差別化のため廃止)に限定して継続販売されました。

その後も「トヨタ」ブランドでハリアー継続を望む声が絶えなかったため、トヨタもRXと別な「ハリアー」の開発を決め、RAV4ベースでデザインテイストや内外装の品質を2代目までのハリアーから受け継いだ3代目ハリアーが2013年12月に発売されました。

あくまで大衆車向け「トヨタ」ブランドでの発売なため、寸法こそ2代目までのハリアーに近いものの3代目レクサスRXよりは一回り小さく、「従来のハリアーには近いもののRXとは異なるデザイン」でしたが、何しろ当時のRXが高級車ブランドらしく432~676万円という価格帯で販売されていたのに対し、3代目ハリアーは272~447万円で発売されたので、RXより手軽に購入できるハリアーの継続はユーザーにとっても朗報。

ブランド志向の強いユーザーからの中古車人気は引き続き2代目までの「ハリアー」が強かったものの、新車販売では好調なセールスを記録した3代目ハリアーは2代目までと逆にレクサス版NXも登場、いずれもヒット作として後継モデルが開発され、4代目ハリアーが2020年6月にデビュー、さらにその歴史は続いていきます。

3代目ハリアー・中古車販売価格の相場と流通台数は?

3代目ハリアーには2リッター自然吸気ガソリンエンジン、途中から追加された同ターボエンジンの純ガソリン車と、2.4リッターフルハイブリッドシステムを搭載したハリアーハイブリッドが存在します。それぞれの中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年6月現在)。

3代目ハリアー(2013.12-)

修復歴なし:135.6~488万円・2,431台
修復歴あり:148~450万円:53台

3代目ハリアーハイブリッド(2014.1-)

修復歴なし:155.9~445万円・447台
修復歴あり:145~345.9万円・24台

人気モデルなうえに発売から6年以上が経過したモデル末期だけあって市場でのタマ数は豊富ですが、最低販売価格が135.6万円と人気のクロスオーバーSUVらしい強気の根付けが特徴であり、買取店や下取りで査定に出しても高価買取が期待できそうです。

3代目ハリアー・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?

では、買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。

まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率です。

3代目ハリアー(純ガソリン車)

2013年式:約120万円・約33%
2014年式:約131万円・約36%
2015年式:約145万円・約39%
2016年式:約148万円・約39%
2017年式:約176万円・約44%
2018年式:約209万円・約50%
2019年式:約208万円・約50%
総合:約168万円・約43%

3代目ハリアーハイブリッド

2014年式:約136万円・約31%
2015年式:約160万円・約35%
2016年式:約173万円・約37%
2017年式:約206万円・約43%
2018年式:約232万円・約48%
2019年式:約254万円・約52%
総合:約179万円・約39%

純ガソリン車、ハイブリッド車いずれも初回車検(新規登録から3年)までの評価が高く、それを超えると残価率(オプション込みの新車実売価格に対する買取査定額の割合)が大きく下がっていきます。

特に新規登録から2年以内のハリアーは約50%前後の平均残価率を誇りるのはクロスオーバーSUVらしいところで、スポーツ走行性能などの趣味性、ミニバンのように経済性重視のファミリーカー需要はさほどでないため異常な高値ではないものの、6~7年落ちでなお30%を切らない安定した人気が特徴。

なお、ハリアーハイブリッドの残価率が高年式ではハリアーを上回るものの、低年式ほどハリアーより下落幅が大きいのは「走行用バッテリーへの性能依存度が大きく、経年劣化で故障や燃費性能悪化が懸念される」というハイブリッド車全般に見られる現象です。

続いて大まかなグレードごとの平均買取価格と平均残価率です。

3代目ハリアー(純ガソリン車)

グランド(廉価グレード):約121万円・約38%(※2017年6月廃止)
エレガンス(標準グレード):約145万円・約42%
プレミアム系(上級グレード):約168万円・約42%
プログレス系(最上級グレード):約214万円・約46%(※2017年6月追加)
G’s/GR SPORT(スポーティ仕様):約191万円・約49%(2015年1月追加)

3代目ハリアーハイブリッド

グランド:約120万円・約30%(※2017年6月廃止)
エレガンス:約158万円・約38%
プレミアム系:約190万円・約39%
プログレス系:約247万円・約48%(※2017年6月追加)

2013年12月のモデルチェンジからモデル末期まで一貫して販売している「エレガンス」と「プレミアム」の平均残価率がハリアー/ハリアーハイブリッドの標準的な数値で、高年式車がない「グランド」はそれより低く、逆に低年式車がない「プログレス」「G’s/GR SPORT」は高めの数値が出ています。

「G’s」と「GR SPORT」はトヨタ系のスポーツカスタムブランド「Gazoo Racing」プロデュースのエアロを組み込み独自のボディ補強などを行ったスポーティ仕様で、動力性能面ではベースのエレガンスと変わらないものの、趣味性の高さから平均残価率はもっとも高く、特に2019年式GR SPORTなど約59%と6割近い平均残価率です。

3代目ハリアーは高級スポーティSUVらしく上級グレードほどリセールバリュー安定

スポーティなスタイルと品位あるデザイン、ラグジュアリー性の高い内装を組み合わせた3代目ハリアーは、それゆえにグレードが高いほど、あるいはスポーティ性をより追求したグレードほど安定した高評価を得る傾向です。

そのため2017年6月まで存在した「グランド」のような廉価グレードは評価が低くなりがちな反面、入れ替わるように登場した最上級グレード「プログレス」は買取価格も高く、リセールバリューも安定しています。

ただし、新車価格も中古車価格も高額な「プログレス」より安価で、外観上の差異も少ない「エレガンス」や「プレミアム」の方が需要は大きいためか平均残価率は高めで、新車にせよ中古車にせよ、手放す際の割の良さでは上です。

なお、もしこれからリセールバリューも考慮しながら中古のハリアーを購入する場合、ハリアーハイブリッドはハイブリッド車であるがゆえのバッテリー経年劣化リスクや故障リスクによりリセールバリューが劣ることに注意した方がよいでしょう。

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