ハイエースバン 査定
現在日本でもっともたくさん見かける車の1つであり、知名度抜群、多少古くとも高値で取引され、盗難率もNo.1。人気車種ではありますが大衆車ではなく、実用車でありながら抜群の耐久性と使い勝手でもって、無類の支持を誇り、『日本車代表』が選ばれるならば確実にその1台へ名前を連ねるであろう名車がハイエースバンです。「どれにするか困ったら、ハイエースにしておけばとりあえず何とかなる」と言われる車は、そうそう無いと思います。
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各代の概要と時代背景
総合概要:「日本の1BOXバンの決定版」
日本を代表する1BOX商用車、トヨタ ハイエース。日産にもNV350キャラバンというライバルがいるものの、メーカーへの愛情や細かいこだわりを除けば、大多数の人が選ぶ1BOX車はハイエースである、という事実に依存のある人はそうそういないはずです。
かつての日本には大きなものから小さなものまで多数の商用1BOX車が生産・販売されていましたがその多くは淘汰されていき、今や中~大型1BOXの中でハイエースバンは圧倒的なシェアを誇るようになりました。
それはトヨタの販売力もさることながら、使い勝手や耐久性に対する絶対的な信頼性、安心感に裏打ちされたものであり、ユーザーの正直な評価が最大限反映された工業製品の中でも、もっとも顕著な例と言って構わないと思います。
その原点となったのは、1954年に発売されてオート三輪を駆逐したトヨペット ライトトラックSKB(1956年にトヨエースと改名して現在に至る)であり、シトロエン 2CVにも通じる実用性一点張りの潔さと、それによる安価ながら高い耐久性と信頼性が成功の秘訣でした。
ハイエースはそのトヨエースの小型版として登場したので、当初はトラックから始まりましたが、すぐにモノコックボディの1BOXワゴンを追加、それを利用して1BOXバンも追加され、トヨエースに続く革命的ヒット車へと発展。
バブル時代のRVブームに乗ってワゴンモデルが豪華ミニバンとして存在感を示す一方、バンモデルもバイクやカート、その他レジャーツールのトランスポーターとして商用のみならず個人ユースも高く、モデルタイプに関わらず現在も人気車種へ名を連ねています。
今でこそ豪華ミニバンNo.1の座はアルファード / ヴェルファイアに譲っていますが、1BOXバンの分野ではハイエースをしのぐ存在はなかなか登場しえません。
歴史的名車の最初の一歩。初代H10系(1967-1977)
初代ハイエースは1967年2月、まずはトヨタのベストセラートラック、トヨエースより1回り小さいトラックモデルが発売、1967年10月には1BOXモノコックボディの9人乗りワゴンが、そして1968年にはようやく1BOXバンモデルが追加されました。
ワゴンに対するバンの大きな違いは、デビュー当時『デリバリーバン』というグレード名だったバンが、ワゴンの後席両側ヒンジドアと異なり、後席左側のみにスライドドアを設けていたことです。
その上で3人乗りの後席を含む前後2列シート6名乗りで、後席を畳んで3人乗りとして使えば、最大積載量850kgと、クローズドボディながらちょっとしたトラック並の積載量を誇りました。
エンジンはコロナ用の1.3リッターエンジン3Rを商用車向けに最高出力を落とす代わり、低回転からの実用トルクを高めたものを前席床下にキャブオーバーレイアウトで配置。
ワゴン用の1.5リッター2Rエンジンよりはアンダーパワーで、現在の目からは小さなエンジンでしたが、当時の商用車としては十分な動力性能を確保していました。
後に、ワゴンやコミューター(マイクロバス)モデルと同じロングホイールベースボディを使い、1ナンバー化したロングバンや、右側にもスライドドアを設けて両側スライドドア化した5ドアモデルも追加されています。
(代表スペックと中古車相場)
トヨタ PH10V ハイエース デリバリーバン 1969年式
全長×全幅×全高(mm):4,305×1,690×1,890
ホイールベース(mm):2,350
車重(kg):1,130
エンジン:3P 水冷直列4気筒OHV8バルブ
排気量:1,345cc
最高出力:65馬力 / 5,000rpm(※グロス値)
最大トルク:10.3kgm / 3,000rpm(※同上)
乗車定員:3人
駆動方式:FR
ミッション:4MT
燃費(km/L):-(※当時のカタログに記載無し)
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):流通無し
3種のホイールベースを持つ2代目H20 / 30 / 40系(1977-1982)
1977年2月にモデルチェンジした2代目は、ヘッドライトが先代のいかにもトラックベースのような無骨な丸目4灯式から、大きな丸目2灯式へと変更。
しかも当時としては珍しいグリルレスのフロントマスクでしたから、スッキリとしてモダンな印象を与えました。
当初からバン、ワゴン、トラック、コミューターの4モデル設定となり、バンには標準(20系)、ロング(30系)、スーパーロング(40系)と3種類のホイールベースを設定、4代目まで続くハイエースバンの基礎となります。
また、荷室に余計な出っ張りを無くした『ジャストロー』も初設定。
2列シート3 / 6人乗りの標準バンでは最大積載量が850kg / 600kgと後席乗車時の積載量を100kgアップしましたが、3列シート9名乗りのロングバン / スーパーロングバンでも3列目を畳めば6名乗車しても750kgの最大積載量を確保し、実用性を大幅に高めています。
それにともない、エンジンも1.6リッターの12R-J(80馬力)、1.8リッターの16R-J(95馬力)、後には2リッターの18R-U(100馬力)の3種類と先代より強化されました。
しかしオイルショックでガソリン価格が高騰した影響もあり、この代から初のディーゼルエンジン車を設定、マニュアルミッションも4速からオーバードライブつき5速ミッションを追加するなど、経済性へ配慮していきます。
また、現在まで続くバンの上級グレード『GL』が初設定(1981年1月)され、エアコンもオプションで追加可能になるなど、豪華装備の商用モデルを使いたいレジャー層向けにもアピールする体制が整ったのも、この2代目からです。
(代表スペックと中古車相場)
トヨタ RH30V ハイエース ロングバン・デラックス1,600 3/6人乗り5ドア 1977年式
全長×全幅×全高(mm):4,690×1,690×1,930
ホイールベース(mm):2,545
車重(kg):1,355
エンジン:12R-J 水冷直列4気筒OHV8バルブ
排気量:1,587cc
最高出力:80馬力 / 5,200rpm(※グロス値)
最大トルク:12.5kgm / 3,000rpm(※同上)
乗車定員:3 / 6人
駆動方式:FR
ミッション:4MT
燃費(km/L):-(※当時のカタログに記載無し)
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):流通無し
レジャー向きゴージャスモデルも登場した3代目H50 / 60 / 70系(1982-1989)
1982年12月にモデルチェンジした3代目からは、事実上バンとワゴン系(ワゴン、コミューター)の2種類となり、モデルラインナップが現在のハイエースと同じになります。
引き続きホイールベースは標準(50系)、ロング(60系)、スーパーロング(70系)の3種類で、エンジンはガソリン2リッターの3Yか、ディーゼル2.2リッターの2L系の2種類。
商用モデルでありながら乗用モデルのワゴンと同じフロントマスク、豪華内装を与えたバンの上級グレード『スーパーGL』が初設定(1987年8月)されています。
(代表スペックと中古車相場)
トヨタ LH60V ハイエース ディーゼル ロングバン・デラックス 3/6人乗り5ドア 1982年式
全長×全幅×全高(mm):4,690×1,690×1,950
ホイールベース(mm):2,495
車重(kg):1,520
エンジン:L 水冷直列4気筒ディーゼルOHC8バルブ
排気量:2,188cc
最高出力:72馬力 / 4,200rpm(※グロス値)
最大トルク:14.5kgm / 2,400rpm(※同上)
乗車定員:3 / 6人
駆動方式:FR
ミッション:5MT
燃費(km/L):17.0(※60km定地燃費)
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):40万~159.8万円
豪華なワゴンに対し優れた道具感を強めた4代目H100系(1989-2004)
4代目は1989年8月にモデルチェンジ、この頃はRVブームで商用1BOX車ベースのミニバンも流行っており、ワゴンモデルは『新時代のセダン』として売り込む一方、バンモデルは実直な実用車としての能力を最大限に追求しました。
とはいえバンもワゴン同様スタイリッシュな前後デザインを持つようになり(特に1998年8月のマイナーチェンジ以降)、2018年現在でもこの代のハイエースバンは多くの現役車が走るロングライフモデルになっています。
また、この頃になるとワゴンモデルの方は大型本格1BOXミニバン、グランビア(1995年発売)やアルファード(2002年発売)の登場でその役割は小さくなり、ハイエースとしてはバンがその主力となっていきました。
それに伴い、エンジンやATにも新型が積極的に搭載されるようになり、特にディーゼルエンジンへの排ガス規制が強化されて一部地域での販売ができなかったこともあり、2003年7月には環境性能に優れた新型2リッターガソリンエンジン1TR-FEが搭載されています。
(代表スペックと中古車相場)
※H100Vハイエースバンのカタログ情報は未確認のため、参考データとしてワゴンを掲載
トヨタ LH100G ハイエースワゴン 2400ディーゼル スーパーカスタムリミテッド 1989年式
全長×全幅×全高(mm):4,615×1,690×1,980
ホイールベース(mm):2,330
車重(kg):1,900
エンジン:2L-T 水冷直列4気筒ディーゼルOHC8バルブ ターボ
排気量:2,446cc
最高出力:94馬力 / 4,000rpm
最大トルク:22.0kgm / 2,400rpm
乗車定員:7人
駆動方式:FR
ミッション:5MT
燃費(km/L):19.2(※60km定地燃費)
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):23.7万~168万円
より大きく、広く。「究極のハコ」5代目H200系(2004-)
15年の長いモデルライフを誇った100系ハイエースですが、2004年8月には5代目へモデルチェンジ、久々のモデルチェンジとあって、その姿形もメカニズムも一新、まさに『究極のハコ』と言って良い1台へと生まれ変わりました。
特に大きく変わったのはボディサイズで、バンモデルではロング・スーパーロングと2種に整理されて従来の標準ボディが廃止され、新たに設定されたワイドボディは先代までの5ナンバーサイズを大きく超える全幅1,880mmに達します。
この『1,880mm』という数字が発売前に入手された時、全幅ではなく『車内幅』と誤解されたため、「ついにハイエースの車中泊で横向きに寝ることが可能に!」と話題になったほどです。
そこまでいかなくとも、かつては全幅1,800mmを超えればもはや道路事情に適合しない、と言われて日本市場で否定されていたスペックをアッサリと突破したことは、日本でも海外並のワイドボディ車が認められる時代が到来したこと知らせる実例のひとつとなりました。
具体的なボディラインナップは、2018年5月現在で以下の通りです。
小型車(4ナンバー)
グレード:スーパーGL、DX
・ロング(全長4,695mm) / 標準幅(全幅1,695mm) / 標準ルーフ(全高1,980~1,985mm)
普通車(1ナンバー)標準ボディ・ハイルーフ
グレード:DX
・ロング(全長4,695mm) / 標準幅(全幅1,695mm) / ハイルーフ(全高2,240~2,245mm)
普通車(1ナンバー)セミスーパーロング&ワイドボディ・ミドルルーフ
グレード:スーパーGL
・セミスーパーロング(全長4,840mm) / ワイド(全幅1,880mm) / ミドルルーフ(全高2,105mm)
※全長延長分はクラッシャブルゾーン確保のためで、室内長はロングと同じ。
普通車(1ナンバー)スーパーロング&ワイドボディ・ハイルーフ
グレード:DX
・スーパーロング(全長5,380mm) / ワイド(全幅1,880mm) / ハイルーフ(全高2,285mm)
一部に4ナンバー車が残るのを除けばバンのほぼ全グレードが1ナンバー車となり、その積載能力による高い実用性が商用 / 個人ユースを問わず評価されて大ヒットになり、日本中の大型1BOXバンはまさに巨大なハイエースバン一色になったかのようです。
さらに近年はハイトワゴン系などミニバン以外でも車高が高く、昔のように機械式立体駐車場を考慮する必要性が薄れたことから、全長や全幅は小型車枠に収まっても、ハイルーフで全高2mの小型車枠を超える1ナンバー車が大幅に増えています。
また、商用車でありながらモデリスタやTRDなど純正カスタム仕様がラインナップされるようになって個人向け用途へのアピール度がさらに増し、新エンジンや新型の6速AT、安全運転支援パッケージ『Toyota Safety Sense P』も搭載。
ライバル車に対しては圧倒的なアドバンテージとシェアを誇り、『日本の1BOX商用バンといえばハイエース』として、現在も仕事からレジャーまで圧倒的な人気を誇り、決して安価では無いにも関わらず、日本で『不動のの定番車種』の1つとなっています。
(代表スペックと中古車相場)
トヨタ KDH220K ハイエーススーパーロングバン2WD ディーゼル2004年式
全長×全幅×全高(mm):5,380×1,880×2,285
ホイールベース(mm):3,110
車重(kg):1,930
エンジン:2KD-FTV 水冷直列4気筒直噴ディーゼルDOHC16バルブ ICターボ
排気量:2,494cc
最高出力:109馬力 / 3,400rpm
最大トルク:26.5kgm / 1,600~2,600rpm
乗車定員:3 / 6人
駆動方式:FR
ミッション:5MT
燃費(km/L):16.4(※60km定地燃費)
サスペンション形式:(F)ダブルウィッシュボーン・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):58.9万~998万円
各代の新装備
トヨエース小型版の1BOXモノコックボディ車として登場した初代
エンジンをフロントの前席下にキャブオーバーレイアウトで、あるいはシャシー後端へリアエンジンレイアウトで搭載する形の1BOXモノコックボディ車は、日野 コンマース(1960年発売)をはじめとしていくつか登場していました。
中でも軽1BOX車以外で初のヒット作となった初代マツダ ボンゴ(1966年発売)のインパクトは強く、古い世代にとってボンゴが1BOX車の代名詞だった時代もありましたが、登録車でキャブオーバー式FR車としては初のモノコック1BOX車が初代ハイエースです。
この代のバンでは後席両側スライドドアとテールゲートを持つ1BOX商用車という、ハイエースバンのスタンダードが既に確立されていますが、初代のテールゲートは上部が現在では一般的な跳ね上げ式、下部が手前に倒れるドロップゲートという上下2分割式でした。
ホイールベースを3種に増やし、タイヤハウスの無いジャストローを設定した2代目
初代の途中でロングホイールベース版のロングボディ車は登場していましたが、さらにホイールベースを伸ばしたスーパーロングボディ車が2代目で登場、3種のボディは4代目までハイエースバンの基本となっています。
さらに、リアタイヤを小径として荷台を高床とし、車内高はやや犠牲になったもののタイヤハイスの出っ張りが無いスッキリした荷室を実現した『ジャストロー』が初登場しました。
また、1979年7月にはハイエースとして初めて、ガソリンより安い軽油で動き、経済性の高いディーゼルエンジン(2.2リッターのL型)が搭載されています。
なお、オプションで『助手席パワーウィンドウ』が全車にオプション設定されましたが、運転席の窓はなぜか手動式のままで、オプションでもパワーウィンドウは用意されませんでした。
これは、助手席側の外から声をかけられた時など運転席側から助手席窓の操作を可能にしたことで、バンの場合なら現場では便利な装備に違いは無かったことから、快適装備というよりは実用性を高めるための装備だったといえます。
そう考えると、吊り下げ式クーラーに変わってオプション装着が可能になったエアコンも、バンにとっては労働中の披露を軽減する実用装備という役割だったかもしれません。
4WDが加わった3代目
3代目ではジャストローが小径ダブルタイヤ(フロント14インチに対し、リア12インチのダブル)になり、1985年8月のマイナーチェンジで高床が廃止されて低床に、リアタイヤを扁平シングルタイヤ化したスーパーシングルジャストローも追加されました。
また、1987年9月のマイナーチェンジではパートタイム式の4WDを設定、歴代初の4WD車が登場しています。
2代目の途中から搭載されたディーゼルエンジンも引き続き搭載されますが、1984年に古いL型ディーゼルから、新世代の2L型ディーゼルに換装されました。
ディーゼルエンジンのバージョンアップを重ねた4代目
4代目は全モデルがフロアシフトとなってパーキングブレーキもダッシュボードステッキ式から一般的なフロアレバー式に変更、乗用車ライクな方式に変わります。
4WDもフルタイム化されてセンターデフロックや副変速機レバーが廃止されるなど乗用車感覚で乗れるようになりましたが、代わりに悪路走破性は若干落ちました。。
エンジンも一新されますが、中でも重量級のハイエースで人気のあった、経済性の高いディーゼルエンジンは改良を重ねられ、2.8リッターの3L型が搭載されています。
ただしこの時期までの黒煙をモクモク上げて走るディーゼルエンジン車は公害の元として厳しい排ガス規制が課せられるようになり、商用車であるバンは3L型が継続されたものの、ワゴンモデルでは規制に適合する新型エンジンへ途中で換装。
バンも1998年8月のマイナーチェンジで3リッターの5L型へ換装されました。しかしそれでも一部地域で販売不可能になるなど、新型のクリーンディーゼル登場までしばらくガソリンエンジン車のラインナップを増やしてタイプする時期が続いています。
また、バンの豪華グレード『スーパーGL』の登場で、タコメーターや運転席エアバッグ、ABSなどが標準装備され、エアバッグやABSはその他のグレードでもオプション装着できるようになりました。
新クリーンディーゼルや安全運転支援装置を設定した5代目
5代目では新型のクリーンディーゼル、2.5リッター直噴ターボの2KD-FTVが搭載されるようになり、特定地域でディーゼル車を販売できない問題は解決しました。
2007年8月のマイナーチェンジではディーゼルエンジンが排気量を3リッターに拡大されるとともに、有害物質をフィルタリングする新しいDPR触媒を採用した新長期規制対応ディーゼル、1KD-FTV型に換装。
ただしこの1KD-FTV、DPR触媒の温度を上げて正常作動させるため噴射された軽油がエンジンイルを希釈してしまう問題があり、耐久性や信頼性に若干難がありました。
そこで2010年7月の改良でも1KD-FTVへ大幅に手が入って、DPRの予熱方式を変更してエンジンオイル希釈問題を解決したて信頼性や耐久性を向上させたほか、最大トルク発生回転数の低回転化などで燃費が改善し、一部グレードで『平成27年度燃費基準』を達成。
さらにこの改良で『平成21年(ポスト新長期)排出ガス規制』も達成して、当面クリーンディーゼルとしての使用が可能になりました。
また、バンの『スーパーGL』を中心にディスチャージヘッドランプの採用など装備の充実化が図られ、商用モデルにも関わらずメッキパーツの外装や本革や木目調パーツを多用した特別仕様車『スーパーGL”DARK PRIME”』なども設定されるようになります。
2017年11月のマイナーチェンジではバンにも衝突回避支援パッケージ『Toyota Safety Sense P』を標準装備。
レーダークルーズコントロールこそ搭載されないものの、衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報、オートマチックハイビームが実装され、安全性は大きく向上しました。
さらにディーゼルエンジンも2.8リッターの新型、1GD-FTVに換装して『平成21年排出ガス基準10%低減レベル(低排出ガス車)』の認定を全ディーゼル車で受け、6速AT化と合わせ、『平成27年度燃費基準+10%』あるいは『平成27年度燃費基準+15%』も達成しています。
(その代わり、バンのディーゼル車から5速MT車は廃止され、2リッターガソリンでロングボディの『DX』グレードのみとなりました)
使い勝手の面でも、先代途中から一部グレードに設定されたDC12V・120Wのアクセサリーソケットが、フロントのインストルメントパネル部には全車に、『スーパーGL』にはリアの荷室にもオプションで装備できるようになりました。
先代でフロアシフト化されたシフトレバーも、左右ウォークスルーに配慮してインパネシフト化され、パーキングブレーキがインパネ下のステッキ式に戻ったのも大きな違いで、ワイドボディ車で助手席まで大きく回り込まなくとも乗れるなど、ありがたい変更と言えます。
モデリスタやTRDなどの純正カスタマイズカーも数多くラインナップされるようになり、アルファード / ヴェルファイアにユーザー層の主力が移ったワゴンに代わり、個人ユース向けでも今やバンが販売の主力です。
派生型
ハイエースワゴン(各代)
派生型というより、ハイエースバンより先に存在していたのがハイエースワゴンです。
初代は後席ヒンジドアやバンには無い3列シート9人乗り仕様がありましたが、それらは2代目以降バンもワゴンも変わらず3列シート両側スライドシート車が設定されるようになり、違いは乗用登録か否か、定員12人のマイクロバス仕様が存在するか否かになっていきます。
ハイエーストラック(初代~4代目)
これもワゴンよりさらに以前、初代ハイエース登場時は元々このボディタイプだけだったというのがハイエーストラックです。
2代目まではトラックも同時にモデルチェンジしていましたが、遅れてモデルチェンジした3代目(1985年8月発売)からダイナやトヨエースとキャビンを共用。
その時点ではキャビン以外はいずれも1回り小さいパーツを使っていたため、ハイエーストラックとしての独自性を保っていましたが、1995年5月にモデルチェンジした4代目で型式も含めダイナやトヨエースとほぼ同じ『トヨペット店版トヨエース』となり、2001年8月のモデル消滅でハイエーストラックの名も完全に消えました。
ハイエースレジアスバン / レジアスバン(4代目)
4代目ハイエースをベースに、大型1BOXミニバン・グランビアの全幅を詰めた5ナンバーボディ化したのがレジアスで、その商用モデルがレジアスバンです。
1997年4月の発売時点ではレジアスエースバンを名乗りましたが、1999年8月の一部改良でトヨペット店 / ビスタ店(現・ネッツ店)併売からビスタ店専売となったことで、レジアスバンに改称、2002年まで販売されていました。
もっとも、ビスタ店から引き継いでレジアスバンを販売したネッツ店では従来から販売していたライトエースバンがあったため、わずかに全長が長いだけのレジアスバンにはあまり存在意義が無く、後継車も開発されていません。
レジアスエース(4 / 5代目)
レジアスがビスタ店専売になったのを機に、ハイエースもトヨペット店専売のハイエースとビスタ店専売のレジアスエースに名前が分かれる事となり、1999年7月にレジアスエース発売。
基本的には4代目ハイエースの車名エンブレムが変わった程度ですが、ビスタ店で販売されていたレジアスエースにはワゴン系モデルはありませんでした。
2004年にはビスタ店がネッツ店へ統合して消滅、直後にハイエースもモデルチェンジして、5代目200系ハイエースに相当する2代目200系レジアスエースは、現在も引き続きネッツ店で販売されています。
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一括査定サイトを利用したユーザーの75%が、たくさん電話がかかって来る事を負担に感じています。一方、電話をかける買取店も電話をかける事を負担に感じており、電話を使うことは双方の負担になっていました。
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