アルトラパン 買取相場
軽自動車の中でも今や「コンパクトクラス」と言えるアルトをベースに、女性向けパーソナルカーとして開発されたスズキの「アルトラパン」。代を重ねるごとに丸みを帯びて柔らかい雰囲気に磨きがかかり、3代目の現行モデルはモチーフのウサギマークが似合う可愛らしい車になりました。ギラギラしたアグレッシブデザインの車が目立つ中で一服の清涼剤、3代目アルトラパンは買取相場でどのように評価されているでしょうか?
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さりげなく自己主張する可愛らしさ、スズキ・アルトラパン
大小のお弁当箱を上下に重ねたような基本スタイルのボディは徹底的に角を落として柔らかさを感じさせ、小さかったら包んでバスケットに放り込み、一緒にハイキングにでも出かけたくなるような車、スズキ・アルトラパン。
1979年に初代モデルが登場以来、長らく販売していたものの、ワゴンRの登場で軽自動車は背の高い軽トールワゴンの全盛期に入り、昔ながらのちんまりとした軽セダンは保守的なお年寄りやゲタ代わりとして乱雑に扱う男性ばかりが目立つようになった2000年代はじめ、女性ユーザーをメインターゲットにした新たな軽自動車として、2002年1月に初代アルトラパンは生まれました。
それまでのスズキでは1980年代にセルボ、1990年代にセルボ・モードといった、女性向けでちょっとオシャレで質感が高く、落ち着いた雰囲気の軽スペシャリティ的な軽自動車を販売していましたが、もっと身近で女性に寄り添い、より広い年齢層にも受け入れられる親しみやすさを重視して作られています。
初代だけは「ラパンSS」という男性ユーザーにも向いたホットモデルが存在しましたが、それを除けばトレードマークであるウサギのシルエットがよく似合う可愛らしい車で、メッキをギラギラさせた大型グリルのようなアグレッシブデザインが全盛を迎えようとする中で、むしろその控えめな柔らかさがさりげない自己主張となっていました。
丸目ヘッドライトが特徴なクラシックバージョン、「アルトラパン・ショコラ」もラインアップした2代目を経て、2015年6月にはショコラのコンセプトをより進めたような3代目アルトラパンがデビュー。
前後ライト類はフロントグリルのみならず、ドアミラーやフェンダーに至るまで直線や角などどこにもないのでは?といいたいほど滑らかな曲線は、美しいというよりはまるでお菓子のような愛らしさで、アルトラパンが目指してきたコンセプトの、ある意味究極の姿です。
エンジンは無粋なターボなど用意せず高効率でエコな660cc自然吸気エンジンにCVTの組み合わせのみ。どこかに急ぐような車でなし、定員(4名)まで乗せる事はあっても基本的に個人向けパーソナルカーですから、軽トールワゴンや軽スーパーハイトワゴンのようにむやみやたらと広い車内スペースも必要なし。
ウサギマークをフロントグリルにきらめかせ、流行に流されることなくどこまでも我が道を往き、長く親しみ、愛されそうな車です。
近未来感や威圧感の目立つ車が増えた中、日本の道路交通における一服の爽やかな清涼剤を求めるとすれば、自然とアルトラパンのような車にたどりつくことでしょう。
3代目アルトラパン・中古車販売価格の相場と流通台数は?
3代目アルトラパンの中古車販売価格の相場と流通台数を、大手中古車情報サイトからチェックしてみましょう(2020年8月現在)。
アルトラパン(3代目)
修復歴なし:53.8~165.9万円・1,286台
修復歴あり:42.5~108万円:70台
女性向けにひっそりと売られているかといえばさにあらず、実際にはアグレッシブデザインを嫌うさまざまなユーザー層から支持を得ているようで、中古車市場でも流通台数・取引ともに非常に活発で、1,300台以上の豊富なタマ数を誇ります。
装備の違いで4グレード+特別仕様車が存在するものの、基本は車内電装品用のリチウムイオン電池へ充電する機能を持った「エネチャージ」、アイドリングストップ時の冷房維持を助ける「エコクール」など高効率化と低燃費に貢献する装備が標準。
CVTまたはセミATの5速AGS(オートギアシフト)でイージードライブ、衝突被害軽減ブレーキなど安全装備も充実したグレードが揃っており、ゲタ代わりに安く使い潰される事も多いコンパクトな軽セダンの中古車としては、比較的高めの価格で販売されています。
アルトラパン・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?
では、買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。
まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率(オプション込み新車実勢価格に対する買取価格の割合)です。
アルトラパン
2015年式:約47万円・約33%
2016年式:約50万円・約34%
2017年式:約54万円・約36%
2018年式:約61万円・約41%
2019年式:約72万円・約47%
2020年式:約85万円・約58%
総合:約59万円・約39%
2020年に入ってからの新型コロナウイルスショックにより、安価で経済性の高い車が見直されているとはいえ、初回車検(2年落ち)を迎える2018年式でも約41%、5年落ちの初期型でも約33%と、新車価格に占める買取価格の割合を示す「残価率」はかなり高めです。
SUVやミニバンといった超人気モデルとまでは言わないまでも、少なくとも昔ながらの価値観を引きずった不人気カテゴリーの車とは明確に一線を引いており、買取市場は明確にアルトラパンの付加価値を認めていると言えます。
続いて大まかなグレードごとの平均買取価格と平均残価率です。
アルトラパン
G系(廉価グレード):約46万円・約36%
L系(標準グレード):約56万円・約39%
S系(上級グレード):約64万円・約43%
X系(最上級グレード):約63万円・約39%
Fリミテッド(特別仕様車):約59万円・約36%
Sセレクション(特別仕様車):約66万円・約43%
モード(特別仕様車):約79万円・約50%
廉価グレードというより、5速AGSでダイレクト感ある走りができる代わり、エネチャージなど低燃費に必要な装備を下ろして安価にした「G」はJC08モード燃費が29.6km/L(FF車)に留まり、その他グレードの35.6km/Lと大きな隔たりがあるのが嫌われたか、他グレードに比べ低い評価です。
他に初期の特別仕様車「Fリミテッド」が古さゆえに低めの評価なのを除けば、総じて評価は高くなっており、中でも最上級グレードから内外装をややシンプルなものとして落ち着いた雰囲気の「S」系グレードがもっとも高評価となっています。
なお、いずれのグレードでも時期によって各種オプション装着車、あるいは装備しないレスオプション車が設定されており、買取査定ではどのようなオプションで最終的に仕上げ、それが現状どうなっているかで買取価格に大きな影響を与えるため、同じような程度の同グレードでも、必ずこのくらいの価格で買い取られる、というものではありません。
不況とアグレッシブデザインからの反動で、今後価値が上がる可能性も
この記事が書かれている2020年8月現在、年明け以降に全世界規模で深刻化した新型コロナウイルスによる経済停滞と不況、ライフスタイルの変化でこれまで人気だったメッキパーツを多用し大型フロングリルで威圧感あふれるアグレッシブデザインを否定する声も次第に増えてきています。
それが何を意味するかと言えば、「安くて経済的、決して出しゃばらずに慎ましく、それでいて個性はしっかり主張できる車」にスポットライトが当たりだし、いつ注目の車となってもおかしくない状態となりました。
しかも、「公共交通機関さえあれば車など不要」と考えていた人々も、不特定多数の人間と密にならない移動手段として自動車に復権の兆しがあり、それでいて不況のため高価な車は買えませんから、アルトラパンのような車に中古車需要が増大する可能性は高まっています。
今でこそ中古車市場でタマ数豊富な車ですが、中古車の販売価格、買取査定額も上向き傾向にあり、今後の社会情勢次第では引く手あまたになるかもしれません。
東日本大震災の直後に、被災した自家用車の代替えとして軽自動車需要が急激に高まり、中古車価格が高騰したケースが別な原因で再来し始めているため、今後しばらくアルトラパンは「売り時」が続くと考えてもよいでしょう。
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