日産ノート 査定
地味で堅実な実用大衆車、しかしそれがゆえに根強い人気を誇っていたのが、ある日突然マイナーチェンジで最新ハイブリッドユニットを搭載、一躍脚光を浴びた…という出来事が本当に起きたのが日産 ノートです。同クラスのフィットなどと比べて話題性に乏しかったのがe-POWERモデル追加で新時代コンパクトに返信しましたが、それまでノートの商品力を維持してきた地道な努力あればこそでした。
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各代の概要と時代背景
総合概要:サニーやパルサーの実質後継と言える堅実コンパクト
日産では1990年代に入ってから長らく、1.3~1.8リッタークラスの大衆車にサニーとパルサーを充当し、その下には1~1.3リッタークラスハッチバックのマーチしか無いという、トヨタやホンダと比べるとやや隙間の空いた、物足りないラインナップが続いていました。
しかし、2000年にパルサーが、2004年にはサニーも日産での販売が終了すると、その後継には1.5~1.8リッタークラスのティーダが、そしてティーダとマーチの間に1.5リッタークラスのノートが、ほぼ同時にデビューします。
ティーダには4ドアセダンのティーダラティオもラインナップされていたので、5ドアハッチバック版と合わせてサニー / パルサーの本命後継モデルかと思われましたが、市場で選ばれたのはコンパクトながらスペース効率の高いノートでした。
そのため、2代目ティーダは日本未発売になったのに対し、2代目ノートは引き続き日本で販売継続、決して派手では無いものの落ち着いた雰囲気と高い質感のプレミアムコンパクトとして定評を得て、順調に販売実績を伸ばしていきました。
2016年には世界初の量産シリーズハイブリッド車、ノートe-POWERが発売され、これまでの高評価に加え「最新コンパクト」の称号まで手に入れています。
EV(電気自動車)のリーフと並び、現在の日産では最重要車種のひとつと言えるでしょう。
使い勝手の良いサイズと高い質感が魅力の初代E11型(2004-2012)
既にホンダ フィットや三菱 コルトの登場でユーザーに好評だったショートノース・ロングデッキで車内スペース効率に優れるとともに、全長・全高ともにタワーパーキングでも利用可能なサイズに抑えられた、1.5リッタークラスコンパクトカーとして2005年1月発売。
プレミアム感ある内外装デザインから好評を得ますが、ヨーロッパ市場ではショートワゴン、あるいは小型ミニバンにカテゴライズされる車で、ライバルに対して立ち遅れていた日産がようやく手に入れた近代的なコンパクトカーでした。
質感の高さや車内の広さの割に低価格に抑えられていたこともあって販売台数ではこのクラスでも上位にあり、商品力を高めるため随時特別仕様車やスポーツバージョンが追加されています。
当初は1.5リッターDOHCエンジンのみのラインナップでしたが、2008年10月に1.6リッターDOHCエンジンと5速MTを組み合わせたスポーツグレード、”1.6X”および”1.6RZ”を追加。
同じく新時代の1.6リッタースポーツであるスズキ スイフトスポーツのようにジムカーナなどモータースポーツでメジャーな存在にはなれませんでしたが、日産のコンパクトカーにも走りを求めるユーザーにとって、マーチ12RSなどとともに重要な存在でした。
また、メッキパーツや専用シート、ホイールなど専用内外装を装備してスポーティな演出を行ったオーテックジャパン扱いの特別仕様車”ライダー”シリーズが定期的に設定されています。
(代表スペックと中古車相場)
日産 E11 ノート 15RX 2005年式
全長×全幅×全高(mm):3,990×1,690×1,535
ホイールベース(mm):2,600
車重(kg):1,090
エンジン:HR15DE 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1,498cc
最高出力:109馬力 / 6,000rpm
最大トルク:15.1kgm / 4,400rpm
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
燃費(km/L):18.2(※10.15モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム
中古車相場(各型全て):0.8万円~105.9万円(各型含む)
車種統合で主力へ、魅力あるグレード展開の2代目E12型(2012-)
2代目E12型ノートは、先代E11型および並行して販売されていたC11型ティーダの後継として、2012年9月に発売されました。
ボディサイズはほぼ変わらず、日本市場でも使い勝手のよい5ナンバーサイズ、タワーパーキングに入れる車高などは堅持しつつ、内外装の質感を高め、さらにエンジンの思い切ったダウンサイジングとミッションも更新されます。
エンジンは従来の1.5~1.6リッター4気筒エンジンから1.2リッター3気筒エンジンとなり、NA(自然吸気)版と、近年の日本車では珍しくなっていたスーパーチャージャー版の2種類を用意。
これに4WD車を含む全車がジャトコ製副変速機付CVT、アイドリングストップ機構を組み合わせると共に、プラットフォーム更新による軽量化で、動力性能を損なうことなく燃費性能を大きく向上させました。
ボディデザインも一新されて、空気抵抗低減に配慮されたワンモーションフォルムを徹底、スピード感を塊感も同時に表現しつつ、日産の新しいデザインアイデンティティであるVモーショングリルを装着して、日産車であることもアピールしています。
セレナと並ぶ日産の最重要量販車とあってマイナーチェンジや一部改良も頻繁に行われ、そのたびに安全運転支援装備や駐車支援装備などが追加、あるいは強化され、2016年11月には世界初のシリーズ式ハイブリッド車、ノートe-POWERも追加。
また、先代の1.6リッターエンジン+5速MTのスポーツグレードに該当するモデルとして、ノートNISMOが設定されたほか、専用内外装を持つオーテックジャパン扱いの特別仕様車、”ライダー”や”アクシス”などのシリーズも随時設定されています。
(代表スペックと中古車相場)
日産 E12 ノート メダリスト 2012年式
全長×全幅×全高(mm):4,100×1,695×1,525
ホイールベース(mm):2,600
車重(kg):1,090
エンジン:HR12DDR 水冷直列3気筒DOHC12バルブ スーパーチャージャー
排気量:1,198cc
最高出力:98馬力 / 5,600rpm
最大トルク:14.5kgm / 4,400rpm
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
燃費(km/L):24.0(※JC08モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム
中古車相場(各型全て):19.5万円~227万円(各型含む)
各代の新装備
パッケージングを除けば比較的保守的な初代
初代E11型ノートは日産で初めてショートノーズ・ロングキャビンのミニバン風コンパクトカーというパッケージングに挑戦したのが斬新なところでしたが、装備面では意外と保守的。
2005年12月の一部改良で保安基準改正に対応したヘッドランプレベライザー(上下光軸調整装置)を全車に設定したほか、2010年には上から見下ろしたような映像を表示する駐車支援モニター”見下ろしモード付バックビューモニター”をディーラーオプション設定しています。
なお、特にノートから新装備ではありませんが、4WDはリアに発進時低速アシスト用のモーターを搭載した、e-4WDが採用されました。
パワーユニットと運転支援装置が段階的に進化した2代目
2代目E12型では新型の3気筒DOHCエンジンを採用、NA版のHR12DEとスーパーチャーバンのHR12DDEがあり、スーパーチャージャーは日本では珍しい二重らせんを組み合わせたリショルム式で、高回転でも効率が落ちないのが特徴。
ただしスーパーチャージャーはパワー指向のためというより、ミラーサイクルエンジンのトルク不足を補うための搭載で、必要に応じて過給を行ってトルクを増大させ、燃費と動力性能をバランスよく両立させました。
これらのエンジンに組み合わせられるミッションも、スズキや日産で多用されるジャトコ製の副変速機付CVTで、2段変速の副変速機によってCVTの変速領域を拡大、これも燃費に重要な巡航性能と実用的な発進性能に大きく寄与しています。
運転支援機能では、2013年12月の改良で駐車支援用アラウンドビューモンターに”移動物検知機能”が追加されるとともに、フロントカメラをセンサーとした衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報などのエマージェンシーブレーキパッケージをオプション設定。
同パッケージは2015年7月の改良でNISMO版を除く全車に標準装備、2017年9月にはインテリジェントクルーズコントロールを設定するなど、段階的に安全装備の進化や追加、装備車種の拡大が行われています。
各代の派生車種
ノート ライダーハイパフォーマンススペック(初代)
初代E11ノートにオーテックジャパンがスポーティなカスタムを施した特別仕様車”ライダー”に、ボディ剛性向上や専用サスペンションを与え、HR15DEエンジンに専用チューニングで116馬力を発揮させたのが、”ライダー ハイパフォーマンススペック”。
ミッションはベース車からそのままCVTでしたが、2代目E12型でNISMO Sが登場するまでの最高性能モデルでした。
ノートe-POWER(2代目)
2016年11月に登場して世間を驚かせたのが、世界初のシリーズ式ハイブリッドシステムを搭載したノートe-POWERです。
従来のハイブリッド車は、エンジンのみならずモーター単体でのEV走行が可能なものもありましたが、e-POWERはエンジンが完全に発電機に徹し、モーターはその電力で走行するという点が大きな違い。
つまり、2代目E12型ノートとプラットフォームを共用するEV(電気自動車)リーフから大型リチウムイオンバッテリーを取り去り、代わりに発電用エンジンと発電用モーター、小型リチウムイオンバッテリーに載せ替えています。
つまり、走行用モーターや操作系に関してはEVと全く同じであり、外部充電を要するバッテリーの代わりにガソリンで給油すれば発電するエンジンを積んだと思えばよいのです。
走行のほとんどは発電用エンジンの電力でまかなうため、走行用バッテリーの容量は最低限で、エンジンを止めての走行はほとんど行いませんが、代わりにガソリンエンジン車より遮音材などを追加し、静粛性を高めています。
また、EV同様にアクセルペダルの踏み加減のみでほとんどの走行が可能で、ブレーキをあまり使わない”ワンペダル走行”が可能なのも、大きなメリットです。
外部充電機能は無いため走行にはガソリンスタンドでの給油が必須ですが、現状ではまだ十分な充電のため多大な時間を要するEVよりもはるかに実用性は高く、本格的なEV登場以前の”EV的な乗り物”としては、最適解のひとつと言えます。
何よりプリウスなどよりハイブリッドシステムとしては簡易なので、価格も安く抑えられるのが特徴でもあり、この画期的なe-POWERの登場で、2代目E12型ノートはデビュー4年目にして遅咲きのベストセラーカーとなりました。
ただし、シリーズ式HVの欠点として高速走行でもガソリン車やディーゼル車のように効率は向上しないため、長距離巡航時の燃費では逆に劣る場合もあり、シティコミューター的に割り切る必要はあります。
それでもEVのように電池切れやサービスエリアでの長い充電時間を要しない分だけ、高速道路での実用性もはるかに高いと言えるでしょう。
(代表スペックと中古車相場)
日産 HE12 ノート e-POWERメダリスト 2017年式
全長×全幅×全高(mm):4,100×1,695×1,520
ホイールベース(mm):2,600
車重(kg):1,220
モーター:EM57 交流同期電動機
最高出力:109馬力
最大トルク:25.9kfm
発電機:HR12DE 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
排気量:1,198cc
最高出力:79馬力 / 5,400rpm
最大トルク:10.5kgm / 3,600~5,200rpm
乗車定員:5人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
燃費(km/L):34.0(※JC08モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)トーションビーム
中古車相場(各型全て):105万円~258万円(各型含む)
ノートNISMO(2代目)
先代の1.6リッターエンジン搭載スポーツグレードに代わって設定されたのが、”NISMO”シリーズです。
ボディやサスペンション強化、スポーティな専用内外装を持つ”NISMO”(HR12DDR搭載)、”e-POWER NISMO”はベース車と動力性能のスペック面は変わりません。
ハイパフォーマンスモデルの”NISMO S”では、それに加えてエンジンを先代同様の1.6リッターエンジンHR16DE、それもハイオク指定の140馬力仕様(先代はレギュラー仕様で109馬力)を搭載しており、動力性能面では同クラスNA最強です。
“NISMO S”のみは5速MTが組み合わせられ、高い走行性能とファン・トゥ・ドライブを提供しており、”ライダー”や”アクシス”、”モード・プレミア”などオーテックジャパンの特別仕様車のような内外装スペシャル仕様とは一線を画しています。
モータースポーツでの活躍
初代E11型ではスポーツバージョンの設定にも関わらず主要モータースポーツで日の目を見なかったノートですが、2代目E12にNISMO仕様、それもハイパワーな1.6リッター+5MT仕様の”NISMO S”が設定されたことで、有力マシンの一角に入ってきました。
まず2015年にノートNISMO Sが全日本ジムカーナに参戦、十分にチューニングノウハウを積んで熟成したスズキ スイフトスポーツ(3代目ZC32S)やホンダ フィットRS(3代目GK5)に対抗するには力不足だったものの、ユーザーに新たな選択肢を示します。
本格的にトップ狙いでノートNISMO Sが登板したのは2017年の全日本ラリーで、やはりスイフトやフィット、デミオがライバルのクラス1に参戦、初優勝を決めたほか上位に留まることが多く、そのポテンシャルの高さを示しました。
電話を使わない全く新しい車買取・一括査定アプリ【ストリマ】は、車一括査定サイトの課題であった、電話を使うことをなくした業界初のサービスになります。
一括査定サイトを利用したユーザーの75%が、たくさん電話がかかって来る事を負担に感じています。一方、電話をかける買取店も電話をかける事を負担に感じており、電話を使うことは双方の負担になっていました。
ここ来て!査定は業界初の、電話を使わない仕組みを実現することで、電話がたくさんかかってくることはありませんし、電話をかける必要もなく、双方の負担がなくなる新しい仕組みです。