ステップワゴン 査定
一般的なFF乗用車をベースとしてその上にスペース効率に優れた箱型ボディを乗せ、安価で軽量、車内が広く実用性に優れ、乗用車感覚で運転できるミニバン。現在ではそう珍しいものではありますが、それを日本で最初に実現したホンダ ステップワゴンは、当初こそ奇妙な車と思われたものの定番ミニバンの始祖と言われるようになり、代を重ねていきました。
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各代の概要と時代背景
平凡かつ非凡こそが最高!と教えてくれたステップワゴン
1990年代中盤にミニバンブームが始まった時、その流れは大きく分けて2つありました。
1つは昔ながらのトヨタ ハイエースや日産 キャラバン / ホーミー、三菱 デリカなどといった商用車ベースの運転席下にエンジンのあるキャブオ-バータイプFR(フロントエンジン・後輪駆動)ミニバン。
もう1つが、1980年代の三菱 シャリオや日産 プレーリーに始まり、初代ホンダ オデッセイ(1994年発売)で爆発的ヒットとなった、FF(フロントエンジン・前輪駆動)乗用車をベースに車高は低いながらも前後スペースを広く取り、3列シートを成立させていたミニバンです。
それらは一長一短があり、商用車ベースは外から見ると中は広そうなものの、エンジンや駆動系を床下に備えるため車内高は意外と余裕が無く、そして商用車ゆえに乗り心地がいいとは言えず、乗用車というよりトラックに近い乗り味でした。
FF乗用車ベースミニバンも、軽量にして安価、乗用車感覚で運転できるというメリットはあったものの、商用車ベース以上に車内高にはゆとりが無かったため、せっかくウォークスルー機能があっても天井が卑屈で使いにくい、というデメリットがあったのです。
それではどちらも合わせたいいとこ取りをすればいいではないか、とはなかなか誰も思いつかなかったのか、初代ステップワゴンが登場した時は驚きの視線で迎えられました。
基本的にはFF乗用車ベースミニバンなのですが、そのボディは商用車ベースミニバンかと思うほど「箱」だったのです。
見た目は平凡ですが、パッケージングの非凡さに、唖然とした人も多かったでしょう。確かにそうすれば最高のスペース効率を誇るミニバンが完成するのは当然で、現在のミニバンはほぼ全てこのタイプが主流となっており、ステップワゴンはその元祖的存在でした。
超シンプル・イズ・ベスト!パッケージングで勝負、初代 RA1/2/3/4/5(1996-2001)
1996年5月に発売された初代ステップワゴンは、その「シビックをベースに箱型1BOXボディを載せたFF1BOXミニバン」という革新的なパッケージングを除けば、奇妙なほど割り切った車でした。
まずボディは「箱」そのものに短いボンネットを取り付けたような、現在の派手なミニバンのような装飾も無くボディラインも最低限、まるで商用車のような素っ気無さでしたが、箱に徹しただけあって非常に広い車内スペースを誇ります
車内はコラムシフト式の4ATを採用して1列目(運転席・助手席)から足元が広く、2列目、3列目に8人が余裕で座れますが、2列目は分割回転対座シートか、非分割で折りたためば荷室を広大にできる「ポップアップシート」を選べた点だけが新規なくらいです。
エンジンはやはりシビック用のB16Aなどと同じ系統のエンジンながら、2リッターに拡大してVTECなどは省略した平凡なDOHC4バルブエンジン、B20A1種類のみ。
徹底したコストダウンで、国土交通省の型式認定検査を受ける手間すら惜しんだためグレード展開も単純、3列シート8人乗り(回転対座かベンチシートか)と2列シート5人乗りが選べる程度でしたが、このわかりやすいシンプルさが大いに受けて、大ヒットとなりました。
(代表スペックと中古車相場)
ホンダ RF1 ステップワゴン W 回転対座シート 1996年式
全長×全幅×全高(mm):4,605×1,695×1,830
ホイールベース(mm):2,800
車重(kg):1,460
エンジン:B20B 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1,972cc
最高出力:125馬力 / 5,500rpm
最大トルク:18.5kgm / 4,200rpm
乗車定員:8人
駆動方式:FF
ミッション:4AT
燃費(km/L):11.2(※10.15モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)ダブルウィッシュボーン
中古車相場(各型全て):4.8万円~46.2万円
初代の大ヒットで専用設計となった2代目 RF3/4/5/6/7/8(2001-2005)
大ヒットにより初代途中から少しずつ化粧直しで豪華になっていったステップワゴンですが、2001年4月に初のモデルチェンジを受けた2代目はキープコンセプトで、外観上は「箱」型ボディの角が取れて丸みを帯びたくらいです。
ただし、ミニバン全盛期で「もはやホンダはスポーツカーメーカーではなくミニバンやSUVメーカーになった」と言われた時代のドル箱車になったことから、シビックベースではなくプラットフォームもボディもサスペンションも専用開発になり、衝突安全性も向上。
コラムシフトは使いやすいインパネシフトになり、インテグラの標準モデルと同じパワフルなi-VTECエンジンK20Aになったほか、より強力な2.4リッターエンジンK24Aを搭載した3ナンバーモデルも設定されています。
また、この代では2003年6月のマイナーチェンジで純正カスタム仕様の「スパーダ」が初設定されたほか、ヘッドライトデザインも初代のキープコンセプトから、横長の細いデザインに変更されるなど、少しずつイメージを変えています。
(代表スペックと中古車相場)
ホンダ RF3 ステップワゴン K 2001年式
全長×全幅×全高(mm):4,670×1,695×1,845
ホイールベース(mm):2,805
車重(kg):1,510
エンジン:K20A 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:1,998cc
最高出力:160馬力 / 6,500rpm
最大トルク:19.5kgm / 4,000rpm
乗車定員:8人
駆動方式:FF
ミッション:4AT
燃費(km/L):13.2(※10.15モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)ウィッシュボーン
中古車相場(各型全て):0.1万円~76万円(スパーダ含む)
車内スペースを確保したままダウンサイジング、3代目RG1/2/3/4(2005-2009)
2005年5月に3代目へフルモデルチェンジ、初のダウンサイジングにより全幅を除くボディサイズが一回り小さくなりましたが、低床化やエンジンルームのコンパクト化で、車内スペースは従来通りを維持しています。
さらに低重心化とロングホイールベース化で、コーナリング性能や高速安定性も向上させ、この時代のホンダが得意とした「ミニバンでも低くして走行性能を高める」を、ステップワゴンでも実践していました。
また、先代まで運転席側のみだったのが両側スライドドアになり、衝突被害軽減ブレーキなどがメーカーオプションで準備されるなど、安全装備の充実化も図られています。
なお、2007年11月に先代末期に設定されて人気だった純正カスタムグレード「スパーダ」が復活、以後は同時モデルチェンジとなってステップワゴンの売れ筋モデルとなっていきました。
(代表スペックと中古車相場)
ホンダ RG3 ステップワゴン 24Z 2005年式
全長×全幅×全高(mm):4,630×1,695×1,770
ホイールベース(mm):2,855
車重(kg):1,570
エンジン:K24A 水冷直列4気筒DOHC16バルブ
排気量:2,354cc
最高出力:162馬力 / 5,700rpm
最大トルク:22.2kgm / 4,000rpm
乗車定員:8人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
燃費(km/L):12.2(※10.15モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):0.1万円~175万円(スパーダ含む)
再び大型化で5ナンバー枠一杯となった4代目RK1/2/3/4/5/6/7(2009-2015)
ダウンサイジングで小さく見えた反動か、2009年10月にモデルチェンジした4代目では原点回帰とともに歴代最大サイズとなり、5ナンバー枠いっぱいまでボディは拡大されました。
新型2リッターエンジンR20Aの採用と統一で2.4リッターエンジンは廃止され、ボディサイズ、排気量ともに基本的に全グレードが5ナンバー登録になります。
ミッションもFF車ではCVT、4WD車では5ATに統一されるなど、グレード構成もシンプルになった一方で、モデルチェンジ時から純正カスタムモデル「スパーダ」が設定され、専用エアロバンパーや大型メッキグリルなど、現在まで続く「カスタムミニバン仕様」が定着していきます。
2010年には3列シートミニバンで販売台数ランキング年間1位となり、初期はともかく中型FF1BOXミニバンが大激戦区となってからは初の達成で、ステップワゴンの魅力を盛り返しました。
(代表スペックと中古車相場)
ホンダ RK1 ステップワゴン Li 2009年式
全長×全幅×全高(mm):4,690×1,695×1,815
ホイールベース(mm):2,855
車重(kg):1,640
エンジン:R20A 水冷直列4気筒SOHC16バルブ
排気量:1,997cc
最高出力:150馬力 / 6,200rpm
最大トルク:19.7kgm / 4,200rpm
乗車定員:8人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
燃費(km/L):14.2(※10.15モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):1万円~269.8万円(スパーダ含む)
”初採用”が多い先進ミニバン、5代目RP1/2/3/4/5(2015-)
とにかく”初物尽くし”となったのが2015年4月にモデルチェンジした5代目です。
デビュー当初に搭載された1.5リッターVTECターボ、開き方によってさまざまな使い方が可能な多機能テールゲート「わくわくゲート」、3列目を分割して床下収納できる「マジックシート」がまず初採用。
そして、2017年9月のマイナーチェンジではついにハイブリッド車がスパーダに追加され、ライバルに対して経済性のアピール度が弱かったという弱点も克服、人気を回復しました。
同時に安全運転支援パッケージ「Honda SENSING」が標準装備化されるなど安全面も充実し、近代的なミニバンの要素が全て揃ったことになります。
スパーダに続く純正カスタム仕様も、エアロバンパーなど専用内外装にローダウンサスペンションなどを組み合わせた純正コンプリートカー「Modulo X」が2016年10月に追加されました。
この代は前から見ると小さく見えるデザイン面や、標準装備の充実不足でモデルチェンジ後の前期型こそ苦戦したものの、後期型の人気で再評価されるようになっており、案外前期型は中古車で今後人気が出るかもしれません。
(代表スペックと中古車相場)
ホンダ RP1 ステップワゴン G・EX 2015年式
全長×全幅×全高(mm):4,690×1,695×1,840
ホイールベース(mm):2,890
車重(kg):1,670
エンジン:L15B 水冷直列4気筒DOHC16バルブ ICターボ
排気量:1,496cc
最高出力:150馬力 / 5,500rpm
最大トルク:20.7kgm / 1,600~5,000rpm
乗車定員:7人
駆動方式:FF
ミッション:CVT
燃費(km/L):16.2(※JC08モード燃費)
サスペンション形式:(F)ストラット・(R)車軸式
中古車相場(各型全て):119万円~377万円(スパーダ含む)
各代の新装備
装備面では質素ながら、段階的に追加されていった初代
初代ステップワゴンはデビュー当初非常に簡素なミニバンで、それが人気の秘訣でもありましたが、それゆえ新装備と呼べるものは特に無く、1列目、2列目のフルフラット化も1997年8月のマイナーチェンジで初対応となったほどです。
注目すべきはルーフを二重式にして、「フタ」に見える部分を引き上げれば屋根裏部屋のできるポップアップルーフを採用した「フィールドデッキ」グレードで、安価な純正キャンパー仕様として現在でも中古車市場では比較的高価です。
パワースライドドアを採用した2代目
装備面で質素だった初代から少しずつ豪華になっていくステップワゴンですが、2代目でもキープコンセプトで装備面は引き続きシンプルだったものの、パワースライドドアが初採用されました。
モデルチェンジ直後は上級グレードのみでしたが、2002年5月の一部改良で全グレード標準装備となっています。
また、2列目を回転対座とベンチシートから選べるくらいだったシートアレンジも、2列目を畳んでテーブルにして1列目を回転対座としたり、広大な寝台を作れる3列フルフラットモードなど多彩になりました。
数少ない”国産ミニバン初装備”としては、2003年6月のマイナーチェンジで2.4リッター車にステアリング操舵角連動型のロービーム照度軸可変機構AFS(アダプティブ・フロントライティングシステム)が採用されています。
木目調フローリングフロアが新しかった3代目
3代目で目新しかったのが、一部グレードに採用された「フローリングフロア」で、それまで乗用車の床といえばカーペットが当たり前だったのが、まるで洋室の床のように明るい木目調となっています。
さらに半透明ガラスの「トップライトルーフ」と組み合わせれば、広い車内と合わせてまさに「明るい我が家」のようで、ファミリー層には非常にウケそうな装備です。
また、ごく初期のミリ波レーダーのみをセンサーに使ったものとはいえ、衝突被害軽減ブレーキを設定、同じセンサーを使う前走車追従型クルーズコントロール、横滑り防止装置と組み合わせた初期の安全運転支援パッケージが、初めてメーカーオプションとして採用されています。
3列目の床下格納や広いガラスルーフの採用で広く明るくを強調した4代目
4代目ではそれまで側方跳ね上げ式だった3列目シートの床下格納が可能になったため、3列目に乗車せずラゲッジ(荷室)として使いたい時の使い勝手や、2列シートをスライドさせた時の広々感が大きく向上。
また、世界最大級のガラス面積を誇る「スカイルーフ」の採用や、全周の窓面積拡大で先代以上に採光できるようになって、「明るく広い車内」を演出しました。
パワーユニット一新とわくわくゲート、安全装備も充実の5代目
先代まで比較的保守的なガソリンエンジンにアイドリングストップや新型CVTを組み合わせる程度だったパワーユニットが、5代目で一新され、モデルチェンジ時にはそれまでの2リッターエンジンではなく、全車1.5リッターVTECターボとなりました。
世界的流行のダウンサイジングターボを日本初採用した例ですが、税金が安く低回転からトルクフルな小排気量ターボで実用的な動力性能と燃費性能を両立した優れたエンジンだったのにも関わらず「ターボといえばスポーツカー」という日本でのイメージから苦戦してしまいます。
2017年9月のマイナーチェンジで、エアロバンパーなどデザインが異なるためスペースに余裕のあったスパーダに2リッターハイブリッドを初設定したことで、ようやくターボ敬遠派からも目を向けてもらえるようになり、販売実績も好転しました。
また、画期的なのは多機能テールゲート「わくわくゲート」で、通常の上開きテールゲートとして使えるのはもちろん、左右分割式となっており、片側を横開きさせることが可能です。
これにより、車体後方に余裕が無い時でも横開き部分のみを少し開けて荷物を放り込むような気軽な使い方もできるほか、3列目の分割床下機能「マジックシート」を併用することで、2列目や3列目から横開きテールゲートを通って出入りすることも可能になりました。
また、安全運転支援パッケージの発展系で、衝突被害軽減ブレーキや誤発進抑制、車線逸脱警報、歩行者回避ステアリング補助、アダプティブ・クルーズコントロールなどをまとめた「Honda SENSING」を当初はメーカーオプション、マイナーチェンジで全車標準装備。
新世代パワーユニットと使い勝手の良いわくわくゲート、そして最先端の安全運転支援装備で、非常に魅力あふれるミニバンに進化しています。
電話を使わない全く新しい車買取・一括査定アプリ【ストリマ】は、車一括査定サイトの課題であった、電話を使うことをなくした業界初のサービスになります。
一括査定サイトを利用したユーザーの75%が、たくさん電話がかかって来る事を負担に感じています。一方、電話をかける買取店も電話をかける事を負担に感じており、電話を使うことは双方の負担になっていました。
ここ来て!査定は業界初の、電話を使わない仕組みを実現することで、電話がたくさんかかってくることはありませんし、電話をかける必要もなく、双方の負担がなくなる新しい仕組みです。