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2代目トヨタ・ヴェルファイア(2015-)の買取相場(2020年5月現在)

ヴェルファイア 買取相場

アルファードとともにトヨタ大型ミニバン人気を支えてきたヴェルファイア。クールでアグレッシブな内外装のデザインが好評でしたが、2020年5月からのトヨタ系全販売店(レクサス除く)で取り扱い車種が統一されたことで、遠からずアルファードと統合されるとも言われています。現行の2代目で消えるかもしれないアルファードの最新買取相場はどのようになっているでしょうか?

目次

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ネッツ店向けクール&アグレッシブ大型ミニバン、2代目トヨタ・ヴェルファイア

当初日産・エルグランドに大きく水を開けられていたトヨタの大型ミニバンは2002年にFF低床ミニバンの初代アルファード投入で一気に逆転しました。

FF低床ミニバンはそれまでの商用1BOX車、あるいはクロカンなどRV車をベースとしていたFR高床ミニバンと比べてスペース効率は圧倒的で、居住性や快適性は比べ物にならなかったのです。

このアルファードをトヨタはトヨペット店でアルファードG、トヨタビスタ店でアルファードVとして販売していましたが、トヨタビスタ店廃止とネッツ店への統合によりアルファードVの取扱店は2004年4月からネッツ店に代わり、さらにモデルチェンジで2008年5月に「ヴェルファイア」として独立しました。

その際に基本的なボディ構造やメカニズムはアルファードと変わらなかったものの、デザインは既にネッツ店で販売されていた5ナンバーサイズのFF低床ミニバン「ヴォクシー」に合わせた二段ヘッドライトやクリアテールを採用、メッキパーツもふんだんに使ったクール&アグレッシブデザインとています。

つまりヴォクシーに乗っていた、あるいは検討していたユーザーが上位車種へ移行する時のちょうどいいミニバンというわけで、狙いが的中したヴェルファードは引き続きトヨペット店で販売されていたアルファードともども、常に販売台数ランキング上位に位置する人気車種となったのです。

2015年1月のモデルチェンジで2代目となって以降も人気は持続していましたが、2017年12月のマイナーチェンジでアルファードも大型メッキグリル採用のアグレッシブデザインとなりました。

トヨタとしては2020年5月に予定していた「トヨタ」ブランド系全店舗での販売車種統合に向け、アルファードとヴェルファイアの境目を減らしておきたい狙いがあったようで、今後は弟分のヴォクシーがそうなったように、売れ筋のみ残すグレード整理も予想されます。

なお、2020年5月時点における2代目アルファードのモデル構成は純ガソリン車が2.5リッター廉価グレードの「2.5X」系と標準グレードの「2.5Z」系、上級グレードの「2.5V」系、3.5リッターの「3.5Z」系および「3.5V」系、そして最上級グレードの「3.5エクゼクティブラウンジ」系。

ハイブリッド車は2.5リッターフルハイブリッドのみで廉価グレード「X」系、標準グレード「Z」系、さらに上級の「V」系、「ZR」系、最上級の「エグゼクティブラウンジ」系となっており、人気の特別仕様車「ゴールデンアイズ」や、助手席に福祉仕様シートを設けた「サイドリフトアップシート」または「サイドリフトアップチルトシート」装着車があります。

2代目ヴェルファイア・中古車販売価格の相場と流通台数は?

まずは2代目ヴェルファイアとヴェルファイアハイブリッドそれぞれの、中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年5月現在)。

【2代目ヴェルファイア(2015.1-)】
修復歴なし:175~785万円・1,841台
修復歴あり:169.9~479万円:89台

【2代目ヴェルファイアハイブリッド(2015.1-)】
修復歴なし:238.8~758万円・281台
修復歴あり:249~548万円・22台

何しろ新車価格がヴェルファイアが約320~762万円、ヴェルファイアハイブリッドが約411~775万円と幅広いだけに中古車価格も高年式な上級グレードだとかなり高額になりますが、人気車種だけに流通しているタマ数は多く、気に入った車が選びやすいのは魅力です。

ただし、これだけ大型・高額な車でも燃費など経済性は気になるユーザーも多いようで、ハイブリッド車はタマ数が少なく、価格帯も高値方向へ振れ気味となっているほか、純ガソリン車でも動力性能に余裕のある3.5リッター車より、経済性で勝る2.5リッター車のタマ数が多くなっています。

2代目ヴェルファイア・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?

買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。

まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率です。

【2代目ヴェルファイア】
2015年式:約198万円・約41%
2016年式:約230万円・約48%
2017年式:約232万円・約48%
2018年式:約296万円・約56%
2019年式:約298万円・約59%
総合:約251万円・約50%

【2代目ヴェルファイアハイブリッド】
2015年式:約242万円・約40%
2016年式:約256万円・約44%
2017年式:約289万円・約47%
2018年式:約348万円・約55%
2019年式:約338万円・約55%
総合:約295万円・約48%

初回車検(新規登録から3年)を迎える3年落ち2017年式から平均残価率は落ちますがそれでも50%近く、2年落ち以内なら55%以上60%近くという数値は並の車ではなかなかありえない話で、アルファードともども以上に高い残価率を誇ります。

ハイブリッド車の方が、中古車販売相場は高いのに買取相場は低めですが、これはヴェルファイア特有というわけではなくどこのメーカーのハイブリッド車でもありがちな現象で、走行用バッテリーの経年劣化で肝心の燃費性能が落ちたり故障の原因になりやすいという懸念があるためか、ハイブリッド車は純ガソリン車より査定が厳しくなりがちです。

続いてグレードごとの平均買取価格と平均残価率です。

【2代目ヴェルファイア】
2.5X系:約189万円・約49%
2.5Z系:約235万円・約53%
2.5V系:約232万円・約50%
3.5Z系:約245万円・約48%
3.5V系:約209万円・約40%
エグゼクティブラウンジ系:約363万円・約46%

【2代目ヴェルファイアハイブリッド】
X系:約235万円・約49%
Z系:約310万円・約60%
V系:約263万円・約45%
ZR系:約278万円・約48%
エグゼクティブラウンジ系:約386万円・約47%

いずれも「廉価グレードではないものの、それなりに装備が充実してお得感の高い」下から2番目のグレードがもっとも高い平均残価率となっており、次いで「どうせなら最上級ミニバンの最上級グレードを」という事なのか、最上級のエグゼクティブラウンジ系が意外に高額&高残価率となっています。

逆に中途半端に高額な割に最上級でもない、ポジションの曖昧なグレードはあまり高い評価を受けておらず、廉価グレードより残価率が低くなっていますが、これもヴェルファイアに限らずあらゆる車でありがちな現象で、車選びではメリハリやポジションのハッキリしたグレード選びが肝心だと言えそうです。

2代目ヴェルファイアは車種そのものがリセールバリューの非常に高い車

では2代目ヴェルファイアでリセールバリューが特に高いオススメグレードがあるかといえば、たとえば純ガソリン車の「3.5V L」のように、「3.5ZAや3.5Z Gほど安くもなく、最上級の3.5エグゼクティブラウンジほど見栄を張れるグレードでもない」というケースなら、やはりそれなりに平均残価率も低くリーセルバリューは低めになります。

しかしそれでも5年落ちですら30%以上の残価率を残しており、燃費が悪くて経済性に難のある車のリセールバリューとしては悪くありません。むしろリセールバリューの面で難があるのはサイドリフトアップチルト装着車など福祉仕様車の方で、ヴェルファイアのデザインに福祉仕様はキャラクターが合わないのか、場合によっては残価率が30%を切ってしまうほど。

そういったグレードを避け、2.5X系やハイブリッドZ系などを選んでいれば2年落ち以内ですと60%前後の残価率ですから、高額な車とはいえ売却時のリターンも非常に大きく、決して買って損をする車ではありません。

もっとも、車種統合でおそらくは次のモデルチェンジでアルファードと統合、「アルファードカスタム」的な純正カスタムグレードとなってヴェルファイアの名が消滅する可能性は大きいため、そうなった時に型落ち感が出てアルファードより買取額が落ちてくる可能性はあります。

あくまで2020年5月時点ではまだヴェルファイア自体がリセールバリューの高い車ですし、車名消滅で逆に希少価値が高まり買取市場での勝ちが上がる可能性もありますが、既に売却を考えている場合はモデルチェンジで車名消滅が明らかになる前に売り抜けた方が無難でしょう。

※中古車販売価格や買取相場は2020年5月現在の金額です。

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