エクストレイル 買取相場
2020年までの数年、各車種の長寿化が進んで販売面での苦戦が伝えられる日産ですが、その中でも本当によい車が売れ続けているのも事実で、セレナやノートともども長年にわたって販売ランキング上位の座にあるのがSUVのエクストレイルです。現在販売されているのは2013年に発売、デザインを一新して3列シート車も追加した3代目ですが、中古車の買取市場でどのような評価を受けているか、見てみましょう。
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シティオフローダーへオフロードイメージを持たせた斬新なSUV,エクストレイル
1990年代半ばに日本でも登場した、最低地上高こそ高いものの乗用車ベースで操縦性や快適性を持たせた「クロスオーバーSUV」。
それまでも日本ではRV(レクリエーショナル・ビークル)ブームでクロスカントリーSUV(いわゆる「本格オフローダー」)がヒットしていましたが、ユーザーはあくまでワイルドなデザインをファッションとして乗りこなしていただけであり、当時既に延々と続く未舗装路などよほどの田舎でもなければなかった日本では、ほとんど無用の車でした。
当然クロスカントリー車の優れた悪路走破性能やタフなシャシーやサスペンションも重たいだけで非効率であり、視界良好な高い着座位置や、大雨などで冠水した道でも平気な最低地上高の高さだけ残して普通のハッチバック車(あるいはステーションワゴンやミニバン)としたクロスオーバーSUVは、日本のユーザーから歓迎されたちまち大ヒットします。
RVブーム真っ只中にテラノやミストラルといったクロスカントリー車の人気車種を販売していた日産もこの動きに追随し、まずサニーベースでパイクカー的なデザインのクロスオーバーSUV「ラシーン」を発売した後、2000年11月に発売したのが初代「エクストレイル」です。
その頃にはクロスオーバーSUVブームもやや一段落し、クロスカントリー車風のデザインを廃した軟派なデザイン、あるいは普通のハッチバック型乗用車の最低地上高が高いバージョンのようになっていましたが、エクストレイルではむしろオフロードイメージのあるデザインのシティオフローダーとして、シートや荷室に撥水加工を施しアウトドアやスノーボードなどで濡れたまま乗ったり荷物を積んでも汚れにくくしていました。
もちろん、オールモード4×4システム(電子制御4WD)である程度確保しているといっても悪路走破性は通常の4WD乗用車並で、フルモノコックボディですから本格クロスカントリー車のようなタフな走りは望めませんでしたが、アウトドアやスポーツを楽しむ上での最低限のオフロード仕様と、ワイルドなデザインを求めるユーザーにとって、エクストレイルはまさに待望のSUVだったのです。
280馬力のターボ車(初代エクストレイルGT)や、クリーンディーゼル車(2代目エクストレイルGT)を加えたエクストレイルは2代目(2007~2015年)までキープコンセプトデザインで売れ続け、2013年に発売された3代目ではデザインを一新してワイルド感はなくなったものの、3列シート7人乗り仕様の追加などで使い勝手を向上し、凍結路などでの走行安定性に優れた電子制御4WDや、車内の撥水加工といったコンセプトは活き続けています。
経済性や環境性能の面でも2代目のクリーンディーゼル車が2015年まで併売された後は3代目へ1モーター2クラッチ式のフルハイブリッド車が追加。衝突被害軽減ブレーキや運転支援システム「プロパイロット」も搭載された最新の3代目エクストレイルは2020年5月現在も堅調に販売中で、2020年5月現在における大手中古車販売サイトでの中古車掲載台数は以下の通りです。
3代目エクストレイル(純ガソリン車):2,724台
3代目エクストレイルハイブリッド:766台
2015年4月に追加されたハイブリッド車のタマ数はやや少ないものの、モデルチェンジから6年半以上が経過した純ガソリン車はタマ数がソコソコ豊富になってきました。
3代目エクストレイル・中古車販売価格の相場と流通台数は?
まずは純ガソリン車とハイブリッド車それぞれの、中古車販売価格の相場と流通台数を見てみましょう(2020年5月現在)。
【3代目エクストレイル(純ガソリン車)】
修復歴なし:68.0~329.8万円・2,675台
修復歴あり:95.0~233.6万円・49台
【3代目エクストレイルハイブリッド】
修復歴なし:104.8~358.0万円・756台
修復歴あり:104.9~209.0万円・10台
後から登場したハイブリッド車の方が最低価格は40万円ほど高く、いずれも新車の価格帯(純ガソリン車が約234~353万円、ハイブリッドが275~380万円)を考えるとやや高めの相場になっており、人気車種の中古車として高い価値をキープしているのがわかります。
3代目エクストレイル・買取価格の相場と、年式、グレードごとの傾向は?
買取相場ではどのように評価されているのでしょうか?これも大手買取専門業者のサイトで買取実績が確認されたものを、年式やグレードごとの評価と合わせて紹介します。
まずは年式ごとの平均買取価格と平均残価率です。
※2代目と同じグレード名で判別しにくい2013年式は除きます。
【3代目エクストレイル(純ガソリン車)】
2014年式:約83万円・約31%
2015年式:約103万円・約33%
2016年式:約115万円・約37%
2017年式:約119万円・約38%
2018年式:約158万円・約50%
2019年式:約141万円・約51%
総合:約120万円・約40%
【3代目エクストレイルハイブリッド】
2015年式:約99万円・約29%
2016年式:約121万円・約36%
2017年式:約137万円・約39%
2018年式:約141万円・約40%
2019年式:約185万円・約49%
総合:約143万円・約40%
総合的に見ると中古車販売価格の相場やや高いのと同様、買取価格もハイブリッドの方が高いのですが、新車価格に対する残価率で考えると両者とも大きな差はありません。
ただしハイブリッド車の方が年式が古くなることによる経年での価格下落が早く急激ですが、これはエクストレイルに限らずほとんどの車種、メーカーでのハイブリッド車に共通する現象で、走行用バッテリーの経年劣化による能力ダウンが不安視されているようです。
続いてグレードごとの平均買取価格を紹介しますが、エクストレイルに限らず日産車はオーテックの特別仕様車(エクストレイルの場合は2015年7月から2019年1月まで販売された「モード・プレミア」系各種と、それ以降の「オーテック」系各種)や、それ以外でも「20X エクストリーマーX」など多数の特別仕様車が時期ごとに販売されているため、ここでは大まかなグレードごとで紹介します。
【純ガソリン車】
20S系:約93万円
20X系(20Xt、20Xtt、エクストリーマーX、ブラックエクストリーマーXなど含む):約115万円
20Xi系(エクストリーマーXなど含む):約174万円
モード・プレミア系:約141万円
オーテック系:買取実績なし
【ハイブリッド車】
20S系:約110万円
20X系(エクストリーマーX、ブラックエクストリーマーXなど含む):約145万円
20Xi系(エクストリーマーXなど含む):約189万円
モード・プレミア系:約129万円
オーテック系:約180万円
20Xi系(2017年12月追加)やオーテック系(2019年1月追加)の買取価格が高いのは、途中追加グレードでそれ以前の古い年式の買取実績がないためで、実際には同時期他グレードと新車価格以上の差があるわけではありません。
ただ、「モード・プレミア」系各グレードや「オーテック」系各グレードのオーテック扱い特別仕様車は総じて新車価格が高い割には買取価格が他グレードと大差なく、後述する平均残価率でリセールバリューを見ると、買取市場でのポジションがより鮮明になります。
3代目エクストレイル・平均残価率からわかるリセールバリューの高いグレードは?
ここでも同様に、「残価率(新車価格に対する買取価格の割合)」を見てみましょう。
【純ガソリン車】
20S系:約38%
20X系:約37%
20Xi系:約48%
モード・プレミア系:約40%
オーテック系:買取実績なし
【ハイブリッド車】
20S系:約36%
20X系:約41%
20Xi系:約48%
モード・プレミア系:約33%
オーテック系:約43%
オプション込みなら約400万円前後と高価なハイブリッド車の「モード・プレミア」系で残価率の低さが目立ちますが、これは新車価格が高い割に買取額が安いというリセールバリューの悪いグレードであることを意味しており、2019年1月に発売されたばかりで本来はもっと残価率が高くてもおかしくない「オーテック」系でも同様です。
逆に3代目エクストレイルのリセールバリューを支えているのは20X系や20Xi系に設定されている、「エクストリーマーX」「ブラックエクストリーマーX」といった4WD専用の特別仕様車で、2WD(FF)車も設定されているグレードと比べ値落ちしにくい傾向にあります。
3代目エクストレイルでリセールバリュー狙いなら4WD車
クロスオーバーSUVは本来、最低地上高の高さやデザインだけ本格クロスカントリー車並にあればよく、悪路走破性などタフネスぶりはあまり求められないため2WD車でも大きく値落ちはしません。
しかし、エクストレイルに限って言えば初代からアウトドアや屋外スポーツ向けの道具感が人気を保ってきた秘訣であり、そうしたステージで信頼感を支える電子制御4WDも重要な要素であることから、2WD車も設定されたグレードと4WD専用グレードでリセールバリューに大きな差が出る傾向にあります。
3代目エクストレイルでも実際に高価買取されているのは4WD車と見られるため、新車にせよ中古車にせよ購入するなら4WDを購入する方が、そして「モード・プレミア」のような内外装が豪華なグレードより、エクストリーマーXのように道具感やオフロード感の強いグレードの方が買取市場では高く評価されると考えた方が良さそうです。
既に3代目エクストレイルを所有しているユーザーの場合、4WDならある程度古くなっても年式なりに程度や走行距離に応じた高価買取が期待できますが、2WD車の場合は価格の急激な下落を避けるため、初回か2回目の車検をよい機会として早めに売り抜けた方が得策に思えます。
なお、エクストレイルは2020年末から2021年春頃にかけ4代目へモデルチェンジすると言われており、日産独自のシリーズハイブリッドシステム「e-POWER」も採用するのが確実と見られている事から、型落ちとなる現行モデルの中古車が増えると、買取査定も急激に厳しくなるかもしれません。
そうなると2WD車は早めの売り切りが確実ですが、4WDに限れば今までのイメージに合わないモデルチェンジ内容だった場合、逆に中古車価格が高騰するケースもありえるため、売却時期の検討は慎重に、次期型の開発情報もマメにチェックするのをオススメします。
※中古車販売価格や買取相場は2020年5月現在の金額です。
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