2回目の世界一周【4日目】ナイロビ ⇒ アンボセリ国立公園
ホテルを出発
TOTOの「アフリカ」を聴きながら、これを書いています。今日は極上の日を過ごしました。これから振り返ります。
7:00に出発できるようにチェックアウト。朝食は食べる時間はありませんでした。ホテルにスーツケースを預け、2泊3日でサファリツアーに出発。運転手(名前はポール)が迎えに来てくれました。ホテルから240kmの道のりだとのこと。マラリア、デング熱対策の殺虫成分の入った靴下を履きます。
朝の通勤ラッシュの時間帯で、道は渋滞していました。運転手は「あそこが国会議事堂だ」「あそこがサッカースタジアムだ」など、色々と見どころを説明してくれてとても優しい。会話は英語。車の排気ガスで空気が淀んでいて視界が悪いので少し心配でした。
渋滞を抜け、長い長い一本道を80km/hでひたすら走ります。乱暴に飛ばすことなく紳士な安全運転。道は荒野の中を一本突き抜けています。すれ違う車はまぁまぁ多く、前を走る車は大きなトラックばかり。タイミングを見て抜いていきます。
こんな荒野をどこからどこに歩いていくのか分からない人がチラホラ。何も持たずにただ歩いています。アフリカでは10km、20kmくらいの徒歩は普通なのかもしれません。
荒野を進むと、賑わっている集落がいくつかあり、降りて散策したら楽しいだろうなと思いました。止まっている車に色々とモノを売りに行く現地人がウヨウヨ。多くの人たちの中に、制服を着た女子学生なんかもいました。
お土産屋さんに寄り、トイレを借りて少し休憩。雲があって見えなかったのですが、店の前にはキリマンジャロが見えるとのこと。次にガソリンスタンドに寄り、給油中に敷地内の食料品店で揚げパン、チョコレート、ポテチ、バブルガムフレイバードミルク味のジュースを買い、車内で試食。揚げパンとチョコレートはOK、ジュースが物凄く不味かったです。初めての味。
途中、平原にはシマウマやダチョウなどがいて、運転手が見つけて停まってくれました。おおよそ、犬猫以外は動物園でしか見たことがないので、感動興奮。そしてまたひたすら走ります。道の右側に線路が現れ、前を走る貨物列車に追いつきました。こんな荒野に電車が走っていることに驚き。
アンボセリ国立公園(Amboseli National Park)
アンボセリ国立公園方面の看板が見え、そこを右に入ります。オフロードになり、一気に乗り心地が悪くなりますが、これから野生動物たちに会いに行く実感が湧いてきました。窓を開けていると土埃がすごく、全身ザラザラになります。
ゲートが見え、そこから向こうがどうやらアンボセリ国立公園です。運転手がゲート前に車を止め、手続きに外に出ます。そこには現地人がワンサカいて、アクセサリーや彫物などのお土産を次から次に売りに来ます。断ってもしつこくて結構鬱陶しい。現地人がお金に毒されているのは残念でした。
断り続けると、次は「スイーツはないか」と聞いてきます。甘いものが欲しい様子。揚げパンとポテチの残りを渡すと、持っていきました。次に「一緒に写真を撮ろう」これも断ると次は「ペンはないか」これもないと答えると、やっと諦めて離れていきます。
ここで爆笑エピソードを。現地人が「安い、安い」と日本語で言うので、人魚ちゃんが「No、シマムラプライス」と教えると「シマムラプライス!」と覚えてくれました。「安い=シマムラ」の構図を伝えることに成功!次の日本人がこれを聞いたら大爆笑間違いなし!
キリン、トムソンガゼル、シマウマ、ヌー、バッファロー、ゾウ、カバ、イボイノシシ、フラミンゴ等
国立公園への入園手続きが済み、中に入ります。現地人でも中に入れないみたいです。奥に進むと、遠くにトムソンガゼル、シマウマ、象などが見えてきました。最初に対面したのはキリン。まだ子供で、そんなに背は高くなかったです。
緑の草原をイメージしていましたが、ひたすら茶色でした。そして、ぐるりと地平線に囲まれた大地。地平線は北海道とウユニ塩湖で見たくらいで、これが人生3回目に見た地平線でした。
この国立公園の奥にホテルがあり、集落の近づくと、赤いブラケットを着たマサイ族がブラブラと歩いています。ホテルに着いた時点でかなりの野生動物が見られたので大満足でしたが、3時間の休憩を挟んで夕方のサファリドライブに行くとのこと。
昼食はビュッフェで、アフリカで食べるにしては贅沢過ぎるものでした。人魚ちゃんはシャワーを浴び、その間僕は長距離の移動で腰が痛くなりヘトヘトなのでプールサイドのカウチで寝ることに。
ホテルには猿がいて、窓を開けていると入ってくるので閉めるように事前注意。確かに部屋まで歩いているときに、小さくて尻尾の長い猿が沢山います。
16時になり、夕方のサファリツアーに出発。今日乗ってきたトヨタのワゴンの天井が開いいて、立って頭を出すと360°見渡せるようになっています。国立公園内は舗装されていませんが車道はあり、そこを車が進んで野生動物を見ます。
象、トムソンガゼル、バッファロー、シマウマ、キリン、フラミンゴ、カバなど、探さなくても道を走っているだけで沢山見ることができました。運転手は僕たちが感激して声を上げていると停まってくれて写真タイム。
そして「あれがキリマンジャロの頂上だ、見えるか?」と運転手が指をさして教えてくれました。その方角を見ると、見えました。物凄い大きさです。bigではなくhuge。雲がかかっていて裾野はあまり見えなかったのですが、頂上はクッキリ。
道を走っていると小高い山が見え、その上には人影が。山の麓で車を降り、頂上まで続く緩やかな階段を上っていきます。10分ほどで頂上に到着。360°パノラマの絶景です。キリマンジャロも頂上はクッキリと見えます。稜線も見えてきましたが想像を絶する大きさに息を飲みました。僕が来ている網タイツのような服は、インセクトシールドの防虫ウェアです。これもマラリア、デング熱対策です。
夕日が沈んでいき、暗くなる前にホテルに戻り、シャワーを浴びて夕食。もうクタクタです。