2回目の世界一周【16日目】ラパヌイ(イースター島)
朝食後、ラパ・ヌイの資料館に行きました。入場無料。出土品やレプリカが展示されており、それについての詳細な説明や歴史的背景などが書かれたパネルが並んでいます。言語はスペイン語と英語ですが、受付で日本語訳の冊子を貸してもらえます。今年の2月に5日間滞在して、今回は10日間の滞在。ラパ・ヌイをじっくり周って味わったからこそ「あそこはこういうことだったのか、この模様はそんな意味があったのか」と合点でき、この資料館に展示されている内容が入ってきます。狭い資料館ですが、気が付けば1時間半ほどじっくりと資料を読んだり出土品に見とれていました。大英博物館のモアイもここに返すべきです。
ホテルに戻ってカップヌードルを食べ、西海岸を北に走り、アナ・カケンガに向かいます。ここは断崖絶壁に2つの窓を持つ洞窟です。車を降りて洞窟まで3kmほど歩きます。前回2月に来たときは暑くて疲れ果てましたが、今回9月は涼しいです。洞窟に入ると雨が強くなり、30分ほど中にいました。雨が上がり外に出ると太陽の光が眩しく、地上のキラキラした景色が目に嬉しかったです。前回はここで引き返して帰りましたが、今回は更に北に向かって歩きます。目指すのはアフ・テ・ぺウです。1kmほど歩くと、アナ・テ・ポラというスポットがありました。ここはガイド地図にも載っていない場所で、洞窟でした。中に入って身をかがめて進むと、50mほど先に地上への出口がありました。岩の表面は滑らかで、アナ・カケンガとは対照的でした。
そこから更に北上して2kmほど歩くと、石垣に突き当たります。その向こうにアフ・テ・ペウがありました。モアイの台座です。ここの台座もアフ・ビナプに次いで精巧な造りで、インカ文明の影響が見られます。立派な台座は紛争で崩され、その上にいたモアイも崩れ落ちたままになっています。プカオ(帽子)もありました。ラノ・ララクやアフ・トンガリキなどの観光名所は倒れていたモアイが立て直されましたが、ここはそのまま。役目を終えて眠っているように見えます。モアイ一体一体に手を当て頬ずりし、抱きしめました。とても悲しい場所ですが、海が見下ろせる壮大な景色です。ここは滅多に人が来ませんが、それでいいのでしょうね。台座から丘を少し上ったところに、不思議な石の枠組みや遺跡があります。かつてはどんな景色だったのか、想像を逞しく巡らせてみても不思議しか残りません。石垣の端っこにはマリア像がありました。
北に歩けばまだ何かあるはずですが、時間と体力を考えて戻ることにしました。道を外れて海岸沿いを北上してきたので、帰りは道を歩いて南下しました。2kmほど歩くと、アナ・テ・パウに辿り着きました。ここは先日、金子さん、仲山さんと来た別の洞窟です。道を間違えて内陸に向かって進んできたようです。道のない平原を海岸沿いに戻ることにし、40分ほど歩いてアナ・カケンガまで戻りました。そして車まで更に歩き、合計10kmは歩いたでしょうか。5時間以上が経っていました。帰りにハンガ・ロアで入ったことのないお土産屋さんに寄り、ハンバーガーを食べ、スーパーでお菓子とビールと水を買い、ホテルに戻りました。疲れた体にビールが最高でした。人魚ちゃんはお酒を飲めまんが、今日はチリモイヤのお酒を飲んでいました。インスタントの日本食で夕食を済ませ、本日は終了。