事故車が売れる理由
交通事故などで壊れてしまった車、もう廃車にするしか無いとあきらめて、タダ同然で引き取ってもらったり、場合によっては代金を払ってまで引き取ってもらったりしていませんか？多くの場合、事故車はちゃんと「売れる」んです。
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事故車が売れる理由その1：直して中古車として売る！
交通事故を起こした車は、昔なら「縁起が悪い」とちょっとした事故でも手放す人がいた時代もありましたが、高度経済成長期やバブル時代ならともかく、所得に対して高価な車をちょっとした事故で簡単に手放す人は減っています。
しかし、その一方で高額な修理代を払うなら乗り換えた方が、と思う人が多いのもまた事実。
現在の自動車は、昔のように「悪いところだけ直して乗る」というより、悪いところを含めたパッケージをごっそり交換(アッセンブリー交換、Assy交換などとも言います)することが多くなったため、修理の手間は減った一方、部品代がそこそこ高くついてしまうのです。
逆に言えば、そうした部品交換だけで直る車は壊れた部分を交換すればソコソコの価値があるので、中古車店などでまた高く売れます。
そのため、事故車のユーザーとしても、部品代や手間賃程度は差し引かれるものの、意外な値段で引き取ってもらえたりするものです。
もちろん、それが人気車種であるかどうかなど、車種によっても変わってきます。
事故車が売れる理由その2：中古部品の元になる
その1では簡単な部品交換程度で復活できる車の場合ですが、自動車業界で正式に”修復歴あり”になる状態、つまり骨格の修正や交換、板金など直すにもかなりの手間になる場合はどうでしょう。
そこまで壊れた車の場合、よほど希少価値のある車であれば専門店などで修理されることはありますが、多くの場合は修理そのものを行わず、廃車になります。
ただし、ただスクラップになるわけではなく、使える部品もたくさん残っているので、可能な限り剥ぎ取られて中古部品、あるいはリビルト品(見た目は新品に近くなる中古再生部品)として、部品に価値が出てくるんです。
原型が残っているけれども、骨格まで歪んでしまったような車だと、こうした「中古部品の元」としての価値が出てくるので、これも意外な価格で売れると思って良いでしょう。
ただし、これも不人気だったり使い潰されて現存台数の少ない実用車の場合、中古部品の需要そのものが少ないので、高く売れるかどうかはなるべく新しいか、人気車種ということになります。
ただし、不人気車種でも共通の部品を使っている車が人気車種だったり、日本で人気が無くとも海外では人気な場合もあるので、よほどマニアックな日本国内専用車種でも無い限り、希望を捨てないことです。
事故車が売れる理由その3：資源になる
もう大破して原型がわからないほどメチャメチャになった車は、さすがに売れない！…わけではありません。
さすがに部品のほとんども使えない、あるいは外せない状態となると部品取りとしては有望ではありませんが、車は金属や樹脂などさまざまな素材で構成されていますから、最終的にはそれを解体・分別して「資源」という形でリサイクルに回されます。
特に自動車リサイクル法成立後は資源としての再生割合や、リサイクルのルートが確立されましたので、メチャメチャになった車でも全くの無価値とはいきません。
引取りにやや手間はかかりますからその1・その2ほどの値段にはならないとはいえ、廃車買取業者で多少でもお金にしてもらった方が良いと思います。
事故で車が大破などしたら、いろいろショックでもあると思いますが、だからこそ早く気持ちを切り替えるためにも、買い取ってもらいましょう。
なお、資源としての価値のみになると車種ごとの人気などは関係無くなりますが、その資源の市場価格に影響されますので、例えば鉄や金属の価値が少ない時期に売ると、あまりお金にならなかったり、逆に処分代金を求められる場合もあります。
業者によって資源を流すルートの得意・不得意がありますので、見積もりを複数の業者から取ってもいいかもしれませんね。
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