4回目の世界一周【3日目】シャウエンの青い街

4回目の世界一周【3日目】シャウエンの青い街

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シャウエン(شفشاون‎)

世界旅行では、体力の限界まで遊び尽くすので、次の日の朝が早いと辛いです。朝8時にドライバーがホテルまで迎えに来てくれるので、それまでに準備をします。朝食は8時にホテルのレストランで。なぜか壁にアイバニーズのギターの画があります。かなり正確で、遠めに見ても「あ、アイバニーズ」と分かります。朝食はバイキング形式。ロビーで待っていると、ドライバーが入って来ました。

20代後半くらいの髭の好青年で、名前はトゥフィック。礼儀正しく好印象。7人乗りの大きなバンを貸し切って、プライベートツアーです。青い街シャフシェウェンまで400kmのドライブ。車から降りて写真を撮りたいときや、何かを買いたいときは、いつでも言って下さいとのこと。英語が通じるので安心です。途中、道の駅のようなところで休憩を挟みましたが、そこには孔雀がいました。飼われているのか野生なのかは謎ですが面白い!

ホテル周辺の車の多い道でも信号はなく、交差点は全部ロータリーになっています。これだと渋滞は起きません。土地は広大で、北海道のようです。オリーブの木が沢山植わっています。途中、日曜マーケットが開催されていたエリアを通り、ちょうど4時間で青い街に到着。まずは青い街が見渡せる高台からパシャリ。

青い街(المدينة الزرقاء)Chefchaoun The Blue pearl

旅行雑誌やパンフレットで見る、いわゆる青い街を想像していましたが、旧市街に入っても見えません。「まぁ先に進んだらあるやろ」くらいの気持ちで、散策します。観光客が多く賑やかです。飲食店のメニューが分かりやすく、どの店も立て看板に写真を載せてくれています。それがまたどれも美味しそうで、どこに入っても間違いなさそうです。特にエビのアヒージョやオリーブオイル炒めが多いです。僕はカニよりもエビのプリップリの食感が好きなので嬉しいです。

街は山肌に作られていて、台湾の九份と同じ感じです。街の入口がロータリーになっていて、そこで車を降り、4時間後の16時にドライバーが来てくれることを確認し、街に入ります。土産店がひしめき合っています。路地を5分ほど歩くと広場に出ます。そこに孔雀と大きなインコがいて、有料で一緒に写真を撮れます。鳥が大好きな人魚ちゃん(「飼うのも食べるのも大好き!」と言っていました)はキャイキャイ言いながら写真を撮りまくりました。

写真を撮るだけでお金がかかるのを知らずに色んな人がスマホを向けて写真を撮ろうとしますが、鳥の飼い主が「ノーノー!」と遮ります。鳥と一緒に写真を撮るだけの商売…これだけ観光客が多いから成り立ってるんでしょうね。

食べる方の鳥もしっかりいました。木の幹も青く塗られているのに、この写真を見て初めて気づきました(笑)広場から更に奥に歩いて行きます。観光客が多いですが、中国人がほとんどいないので一安心。中国人は本当にモラルが低く、チャイ語が聞こえるだけで嫌悪感があります。

店の多い広場から路地を入って行くと、青い壁の家並みが見えてきました。青といっても青紫に近いですね。しかも全部がこの色で統一されていて、色にバラつきがないのが不思議です。もうどこを撮っても画になるのでデジカメで撮りまくり!

日本のように電柱に町名や番地が書いてあるということもなく迷宮です。楽しいのでどんどん奥に入って行くと、どこも素敵!日本では画一的に並んでいるペラペラの建売住宅を見るとゲンナリしますが、ここは同じ家がありません。家といっても岩を削り出している感じなので、唯一無二なのは当然ですが。

ペンキを塗っている母子らしき2人の女性に許可をもらい、内側に入らせてもらいました。青い!綺麗!!!こうやって定期的にペンキを上塗りしてメンテナンスしているとのこと。そして観光客は大歓迎で写真を撮ってもらって嬉しいと言っていました。ありがたいです。

1回目の世界一周でマチュピチュに行ったときにゴミだらけだったことを思い出しました。観光客は海外に行けば母国代表としての振舞いをしないといけません。こうやって歓迎してもらえるのも、観光客のマナーが前提です。エコツーリズム(地域ぐるみで自然環境や歴史文化など、地域固有の魅力を観光客に伝えることにより、その価値や大切さが理解され、保全につながっていくことを目指していく仕組み)の意識は必要だと思いました。

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おっちゃんに話しかけられ「上の方は古い街並みで、そっちの方がGood」と教えてもらい、そっちの方に歩きますが、少し歩くと完全に迷いました。さっき通った道なのかどうかも分かりません。面白い!

適当に30分ほど歩いて街の端まで辿り着き、引き返します。子どもが5人ほど遊んでいたので、最初に撮った写真を見せて「ここに行きたい」とジェスチャーで訴えると「あっち」と指差してくれました。お礼に抹茶味のキットカットをあげました。グローバルWi-Fiがあればスマホで位置確認ができると思いますが、そんなものは不要だと1回目の世界一周で分かったので持って来ていません。QRコードの地図はありました。

子どもが教えてくれた方向に向かうと、最初の街の入口に出てきました。そこからまた広場に移動して昼食。適当なお店に入り、ハーブティー、ピザ、アヒージョのトマトソースみたいなのを注文。どれも美味しかったです。しかも安い。900円くらいでした。その店でトイレを借りたのですが、場所はめちゃくちゃ狭くて急な螺旋階段を上がったところで、階段を上るのも下るのもメチャクチャ怖かったです。因みに、どの店もWi-Fiがあります。

そんな中、素敵な真っ青なパーカーを見つけ「これ欲しい!」と思い、着てみるとピッタリ。荷物になるので迷いましたが買うことに。そして海外では値引き交渉が当たり前。ここは値引き交渉の帝王、人魚ちゃんにお願いしたら、ものの数分でディスカウント!90ディルハム(900円)になりました。安い。

モロッコは革製品の名産国なので、皮の鞄が沢山ありました。革製品が大好きな友人に画像を送ると「オレも行きたい!」と返事が来ました。いつか一緒に行こう。でも、そのいつか、が今なので、僕はこうして世界一周をしています。ヤマハ大人の音楽レッスンのポスターが忘れられません。

16時まであと1時間半ほど。入口のロータリー前にあるホテルのレストランで絶景を見ながら爆笑トーク。テラス席が絶景でした。店員が熱い紅茶を高いところからジョボジョボと注ぐパフォーマンスに感激。そうこうしている間に、ガイドが時間通りに迎えに来てくれて、帰りはまたまた4時間のドライブ。

帰り道がまた面白かったです。多分、牛の餌にする干し草だと思いますが、これを荷台に積み上げたトラックが何台も走っていました。完全に積載オーバーです。風を受けて転倒しないか見ていてヒヤヒヤするくらいの高さで、日本ではありえない適当な光景でした。何度も書きますが、こういう雑で適当なの、嫌いじゃないです。むしろ大好きです。

往復800㎞の大移動(京都~秋田の距離)でしたが、無事に帰って来られました。ホテルに戻り夕食。今日はリフィルのヌードル、サトウのごはん、つくね缶詰、海苔、ごま。日本食最高です。疲れ果て、本日はこれで終了。

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