カードローン公式HPの情報は役立つか?
「自分がお金を借りるならこんなことが気になる」ということが基準
このサイト(モアイ金融)の記事を書くとき、分からないことがあれば各社の公式HPを確認し、それでも分からなければ各社のコールセンターに電話して確認しています。公式HP以外のサイトの記事はFPが執筆していることがほとんどなので信用していません。FPが信用できない根拠については、以下のページを読んでみて下さい。

「自分がお金を借りるならこんなことが気になる」ということを基準にし、それを各社比較項目に落とし込んで比較ページを作りました。それが以下の13個の項目です。
・提携ATM・金融機関
・提携ATM手数料
・返済方法
・口座振替ができる金融機関
・記入項目数
・審査時間(即日融資)
・金利・利息
・在籍確認の有無
・郵送物なしで契約できる条件
・カードレスにできるか
・ポイントサービスの有無
・本人確認書類
・おまとめローン商品の有無
これらの情報は、よくある質問ページに書かれていてすぐに解決したものもあれば、コールセンターに電話しないと分からなかったこともあり、まとめるのに苦労しました。
審査時間についての疑問
特に公式HPを見ても分からなかったのが、審査時間です。モアイ金融TOPに「審査スピードで選ぶ」という項目で以下の表を掲載しています。
カードローン | 審査時間 | 条件 |
---|---|---|
プロミス | 最短20分 | ー |
SMBCモビット | 最短30分※1 | ー |
アコム | 最短30分 | ー |
アイフル | 最短20分 | ー |
三菱UFJ銀行カードローン | 最短即日 | 三菱UFJ銀行に本人名義の普通預金口座がなくても最短即日OK |
みずほ銀行カードローン | 最短即日 | みずほ銀行口座に本人名義の普通預金があれば最短即日OK みずほ銀行口座に本人名義の普通預金がなければ借入まで3週間 |
三井住友銀行カードローン | 最短当日※2 | 三井住友銀行にに本人名義の普通預金口座がなくても最短当日OK※2 |
※1 申込みの曜日、時間帯によっては翌日以降の取扱いとなる場合があります。
※2 申込完了後の確認事項や、本人確認書類の提出状況によっては異なる場合もあります。
本当に申込から20~30分で審査が終わって即日融資ができるのかを確認するために、各社公式HPのよくある質問を精査すると、SMBCモビットに以下のように書かれていました。
SMBCモビットのカードローンの場合は、申込から仮審査、本審査まで最短1時間程度で完了します。
https://www.mobit.ne.jp/media/1070/
また、アイフルのオペレーターにチャットで仮審査について質問したところ「最短20分」というのは仮審査の連絡が最短20分ということが分かりました。
https://rapanui.co.jp/finance/temporary/#index_id4
各社カードローン公式HPに「仮審査」について書かれているか調べたところ、以下の通りでした。SMBCモビットでは公式HP情報ではなく、FPに書かせた読み物としてのカジュアルな情報しかありませんでした。アコムも総論的な記述で、どちらも微妙でセコイところですね・・・(笑)
消費者金融 | 「仮審査」についての記述 |
---|---|
プロミス | なし |
SMBCモビット | https://www.mobit.ne.jp/media/1070/ |
アコム | https://www.acom.co.jp/loanmyac/article-1550/ https://www.acom.co.jp/search/?q=%E4%BB%AE%E5%AF%A9%E6%9F%BB |
アイフル | なし |
仮審査の存在を知れば「最短~分」のカラクリが分かる
審査には「仮審査」と「本審査」があり、仮審査とは、本審査前に行われる機械的な審査のことです。これは申込フォームに記入・送信することで自動的に行われ、その後に本人確認書類をアップロードしてはじめて本審査に移行します。

つまり、各社公式HPに書かれている「申込から借入まで最短~分」という文言は実質的にはウソです。実際は申込から仮審査の結果連絡までの時間のことなので、この表現は改善してもらいたいですね。
https://cyber.promise.co.jp/APD03X/APD03X13
https://www.mobit.ne.jp/special/speed/
https://lp.acom.co.jp/ef0eff60/index.html?p1=prsc001074&argument=KV1g2Dfi&dmai=prsc001074&gclid=Cj0KCQjwpc-oBhCGARIsAH6ote_VXPZFTg3ycWxrpg9AXL4NczrrRSnGEmaYugf0I7IWQc165bLfaT8aAvYhEALw_wcB
https://www.aiful.co.jp/starter/hurry/
本審査の前に仮審査があるということが断片的に分かるのはアコムの上記サイト内検索の以下の結果だけなので、仮審査についての情報がぞんざいに扱われていると感じます。
【アコム公式】カードローン・キャッシングなら消費者金融のアコム
況をご入力ください。 お借入できる可能性が高いです。 仮審査にお申し込みいただけます。 ※審査だけして借りなくても…
https://www.acom.co.jp/search/?q=%E4%BB%AE%E5%AF%A9%E6%9F%BB
況をご入力ください。 お借入できる可能性が高いです。 仮審査にお申し込みいただけます。 ※審査だけして借りなくても…
https://www.acom.co.jp/search/?q=%E4%BB%AE%E5%AF%A9%E6%9F%BB
金利・利息の計算表を作るのに苦労した
例えば、プロミスとアコムを比較した以下のページに、10万円を借りた場合の利息(1~6ヶ月)~50万円を借りた場合の利息(1~6ヶ月)の利息を表にしてまとめているのですが、プロミスもアコムもシミュレーションでは無利息期間を入れた計算ができません。なので、こちらで無利息期間を勘定してシミュレーションする必要がありました。これではユーザーに優しいとは言えませんね。

因みに、無利息 / 金利0円サービスのある商品の公式HPのシミュレーションは、どれも無利息期間を適用しない計算になっているため、とりわけ55日間無利息サービスのあるダイレクトワン、100日間利息0円サービスのあるニチデンは、エクセルで計算式を作成する必要がありました。

まとめ
自分がお金を借りるなら、調べることはまず「金利・無利息期間の有無・返済方法・提携コンビニATM・手数料」です。借入そのものが支出ですが、金利は勿論、支出のための手数料が必要となると二重の支出になってしまいます。
要は「どこが一番安く、お得に借りられるか」ということです。「どこでもいいから今すぐ借りたい」というニーズもあるかもしれませんが、少額の借入れであっても高額な買物よりも慎重になるべきです。
また、いくら借りてどれくらいの期間で返すかというシミュレーションも必須です。借入の基本は「少額を借りて、できるだけ早く返す」ことです。その場合、ダイレクトワンが最強ということが分かりました。無利息期間のある全ての大手消費者金融はダイレクトワンに敵いません。