日本最北端の地「宗谷岬」
バイカーの憧れ「稚内」
バイクに乗っているなら、誰でも北海道を走りたい。そして最北端の稚内に行ってバイクの写真を撮りたい。それを叶えた瞬間の喜びはひとしおだった。
しかし、8月の北海道は寒い。真冬の防寒具で丁度良い。オホーツク沿いを北上する道路は絶景だが、服装を間違えるとタヒぬ。ユニクロは無い。舐めない方がいい。宗谷岬に近づいたとき、道の真ん中に黒い塊がザワザワとうごめいていた。近づくと、車に轢かれた鹿にカラスが群がっていた。
北海道の道を走っていると、どこかしらにキツネやタヌキが轢かれてタヒんでいる。「ゴメンね」と謝りながら、遺体を茂みに移動させることしかできない。鹿となるともう無理だが。
1ヶ月住んだ釧路のレオパレスを引き払い、東北の網走で一拍。そこからオホーツク海を右に見ながらひたすら稚内まで北上し、宗谷岬に到着。
apollostation 宗谷岬SS(安田石油店)
宗谷岬のすぐ横にガソリンスタンド「apollostation 宗谷岬SS(安田石油店)」があり、そこが日本最北端のガソリンスタンド。給油すると、こんな素敵なプレゼントをもらった。
民宿 宗谷岬
ガソリンスタンドの斜め向かいの「民宿 宗谷岬」に泊まる。この民宿は1階が全部バイク置き場になっていて壁にはバイカーたちのメッセージが所狭しと書かれている。素泊まりのため、夕食はなかったが、宗谷岬の土産店で適当に何か買って食べた記憶がある。
夜はストーブを付けた。「8月にストーブ!?」とビックリしたが、日本最北端。礼文島よりもちょっと北だ。寒かった。この宿は階段のところに小さなスピーカーが置いてあり、リッキー・リー・ジョーンズみたいな女性ボーカルの静かな曲がずっと流れているが、寝るときになると耳に付いたのでオフにしてもらった。